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第三十三話 遊戯終了 ページ41

貴「…」


自室のベッドに横たわる。
何故か涙が出てくる。


貴「エリスちゃん…」


悲しいのに、悲しくない。
…本の中って感情が消えるのかな。

―――――――――――――――――――――――――…

 『あーあ、やっと終わった…』

 『あ、まだだった』

 『…さ、行こうか』

―――――――――――――――――――――――――…

貴「…!」


思い切り起き上がる。


貴「…!?」


生きてる…何で?
とりあえず教室に向かう。

教室の椅子にアクアさんがいた。


貴「アクアさん!?…アクアさん?」


手で肩を押せば、力無く倒れるアクアさん。


「驚いた…。だって廊下だったし、人狼COだったから…」


声が気持ち悪いほど近くで聞こえる。


「だって、人狼は」


アクアさんを見る。
否、見下ろす。


貴「私」

―――――――――――――――――――――――――…

「だから…アレ?」
「…」


周りは全く分からない場所。
そして目の前には病人が。


「驚いた…真逆、本の中から出てくるとは…。
 だが時間が無い。此処から早く出るといい。落下傘を貸してやる」


話についていけない。
その間に手に落下傘を乗せられる。


「あの、貴方…。…私はAですけど、貴方は」
「ナサニエル・ホーソーン。とにかく急いで出るといい」
「わ、分かりました」


訳も道も分からず廊下をひたすらに走り回る。


「…あれっ?」


ベッドで寝ている人が居る。


「あの、此処から早く出」


その時気づいた。“彼女”は眠っているのだと。
周りも病室のようなつくりだ。


「ど、どうしよう」


流石にこの人をおぶれるほどの体力は…


「逃げて」
「…!」


バッ、と彼女を見ると
うっすらと開かせた目を閉じた。

そして、もう喋らなくなった。
でも目が言っていた。“構わないで”と。

唇を噛み、廊下へ出る。『マーガレット・ミッチェル』。
壁に貼ってある紙は横目で見たので1秒も見なかったが、分かった。

視線を戻し、その勢いのまま窓から飛び出す、が


「えっ?」


真下は、海。
慌てて落下傘を開く。


一息つき見上げると、白い鯨が浮いていた。


 


(その屋根には人影があったように見えた)

―――――――――――――――――――――――――…

人狼の詳しいことは後程。葡萄達はまだです。

Q.台詞が少ない
A.豪華客船コンビetcですか?
  リクくだされば書きます。なので勘弁して下さい。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , エリス , オチまでが未定   
作品ジャンル:アニメ
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臣民(プロフ) - ハニーさん» まだエリスちゃんの正体が明かされていない時でしたからね……。その設定で大丈夫だと思います! (2019年2月3日 10時) (レス) id: d39d595e1e (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 此処でのエリスちゃんッて普通の子供設定なンですか? (2019年2月2日 16時) (レス) id: ec7085eabe (このIDを非表示/違反報告)
エリザベート(プロフ) - 4番希望で!! (2016年9月1日 12時) (レス) id: 4126f800ee (このIDを非表示/違反報告)
みるの - 4を希望します! (2016年8月31日 1時) (レス) id: ae8c0f0041 (このIDを非表示/違反報告)
夜月☆彩(プロフ) - 1が読みたいです! (2016年8月30日 22時) (レス) id: 89f03b0b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:臣民 | 作成日時:2016年7月28日 22時

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