【文豪ストレイドッグス】幼女に「お母さん！」と言われた

第二十三話　（非）日常　※少しグロ要素（編集しました） ページ31

その後、何か手がかりになるような物も見つけられなかった。
放送もなったので目が覚めた教室へ行く。

そしてチラチラと出て行った人達が戻ってくる。


『話し合いを始めて下さい』


一気に緊張感が増す。


花「…早速だけどさ、出てった人達何があったか説明してよ」

黒「僕からもお願いします」

真「こっちは手ごたえ無し。
　 でも寮で寝るって分かったのは俺様の質問のおかげだから。
　 そっちは？」

五「無かったぜ」

森「だからグレランだね」

ア「念のため聞くけど人狼遊戯分かんない人いるのかしら」

貴「私は少し知ってる程度です」

真「ならグレランの説明！グレーランダムの略で、
　 今日は占い結果無しだからみんな白とか黒とか分かん無いでしょ？
　 そういう結果が分かんない人をグレーって言うんだけどさ
　 その人達をランダム吊ってく、ってことでグレランね。分かった？」

貴「有難う御座います」

月「…こっちも何も」

マ「こっちもよ」

真「なら現時点で怪しそうな人を指してみよっか、せーの」


と、指し、指される。


真「はぁ！？なんで俺様が怪しいわけさ！」

花「発言数稼いでそうだったから。いい人ぶってんの丸見え」

真「あのねぇ…！そういうの覚悟でやってたの！
　 ＧＭみたいなの居ないと困るでしょ！？」

貴「…ＧＭ？」

ア「ゲーム・マスターの略だよ」

貴「有難う」

黒「発言数…一理あるかもしれません」


その言葉とともに共感の輪が広がっていった。
そして、


真「本当に善意で…！」


弁解も無駄だった。


『投票です。投票中は言葉を発しないで下さい。
　発言があった場合その人も吊られますので。』


一斉に指をさす。

A→真田
アクア→真田
黒井→真田
真田→花村
五月雨→真田
月詠→真田
花村→真田
前田→真田
マリン→真田
森→真田

圧倒的だった。


『それでは真田さんを吊ります。発言を許可します』

月「御免なさい…」


次々と謝罪をする人達。勿論私も含まれる。


真「うっそでしょ…う、あああああああああぁぁぁあ！？」


突如真田君が扉の奥に引っ張られる。
首には縄があって…全てを理解し、

扉の奥からの、断末魔。


前「はは…これは酷いねぇ…」


皆、寮に行って寝るように、と放送が入るまで
ただジッと、扉を見ていた。


　


(残り９人)

第二十四話　まだ本の中→←第二十二話　werewolf games

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す