小湊さんが好きすぎる。【御幸一也】

好き×3 ページ3

御「あ･･･あのさ」

「ん?」

御「今日の昼休み、空いて「A、ちょっといい?」･･･」

「あ、兄貴っ!･･･んー、ごめん御幸、またあとでね」



くっそー･･･


亮さーん･･･


わざわざ2年の校舎来るとか･･･気付いてんのかなあの人?

めちゃくちゃ厄介じゃねーか!


倉「ヒャハ、邪魔されてやんの!!」

御「うっせ」


思いを伝えようと決めた日から、

俺の気持ちを知ってか知らずか亮さんがすげー邪魔してくる。


立ちはだかるお義兄さんの壁･･･っ!←


倉「お、亮さんこっち見てんぞ」

御「え」


あ本当だ

なんか恐いカオしてる!笑顔だけど!!


亮『あ・げ・な・い・よ』


口パクでそう言われた。

えー何、「娘はやらん」みたいな?

亮さんに認められたらいいのか、






･･･無理じゃね?




御「何かさー、亮さんってなんだかんだ弟君とAの事好きだよなぁ」

倉「あん?なんだその『なんだかんだ』ってのはよ」


だって普通に「バーカ」って言ってるしさぁ。


倉「バカ野郎、亮さんの言い方には違いがあるんだよ!」


キャッチャーのくせによぉ!

倉持が言う。



･･･いや、キャッチャー関係ねぇよ


倉「俺たちには『バーカ』、Aたちには『ばーか』

　 なんだよ!!」



何が違うんだ!?


これカタカナかひらがなかってだけじゃね?





なんてどーでもい･･･くないかもしれない話をしていると、


Aが帰ってきた。


「ごめん御幸ー

　お、もっちもいる」


･･･なんであだ名でよんでんの

俺は名字で呼ばれてんのに･･･


ちくしょう倉持のやつ･･･!

実は狙ってやがったのかコイツっ


倉「(ちら」

倉持が横目で見てくる。

2秒くらいして、


倉「ハンッ」

御「･･･〜!!!!」


鼻で笑って来やがった。


うわぁ、ムカつくー

友達いないくせにこのぼっちが!


･･･俺もだけど←



「んーと、御幸?

　さっきなんて言おうとしてたの?」



「なんかカオ恐いよ･･･?」


どうしたの、大丈夫?

なんて言って俺の顔をのぞきこんでくる。


ヤバい、可愛い、


もういっちゃおうかなぁ。

もう少しで予鐘なるし、亮さん自分の教室に帰ってるよな。


ん、よしっ


御「Aっ」


「え、なんっ･･･わぁ!」


Aの腕を掴んで駆け出す。




倉「え、あ･･･オイ!授業は!!」


御「悪い倉持、適当にごまかしといてくれっ!」



今なら、なんかわかんないけど、


言える気がする。

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