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鯨に引っ張られるまま進んでいれば、その鯨はニシン漁をしている漁船に向かって進み出した。
白石が、咄嗟に漁船にいる人達に声をかけるが
波の音などにかき消されて彼らには聞こえてない。
彼らがこちらに振り向いたその瞬間、鯨は漁船に体当りをした。船が大きく揺れて、1人が海に落ちる。
「漁師が落ちたぞ！！」
船に残った漁師たちが、落ちた漁師を助けようと
櫂を伸ばすが、波が邪魔をして上手く助けられない。
その時、隣の船の杉元が声を出した。
「助けよう！！あっちの船はデカイから岸に戻るのに時間がかかる！あのままだと低体温症で死ぬぞ！！」
その声で叔父さんは鯨と船を繋げていた綱を切ろうと、
腰に下げたナイフを取り出す。
私は咄嗟に白石に声をかけた。
『白石！』
「っうふ、ちょ、耳元で喋るとくすぐったい…」
『今は我慢してくれ！白石1人で鯨漁行けるか？
私は杉元から離れたくない！！』
「っあは、わ、分かったから…って、え？」
白石の答えを聞くや否や、
私は杉元達の乗っている船に飛び移った。
その場にいた全員が驚愕の声を出す。
杉元は両手を広げて私を受け止めようとする。
私は咄嗟にくるりと空中で体をよじり、
杉本のすぐ横にどさりと強引に着地した。
「え…俺のとこに飛び込んでこないの…？」
『…申し訳なくて』
「よし！！綱が切れた！！急いで漕ぐぞ！！」
叔父さんが声を張り上げると、同時に、
白石の船が再び鯨に引かれて進んでいく。
白石は未だに目を見開いて私を見ていた。
まじかよあの子。というのが顔全面に出ている。
「と、とにかく…白石頼んだぞ！！
鯨の分け前をしっかり貰ってこい！！」
「っえええええええ！！！！！」
白石はそのまま一瞬で水辺線の彼方に消えていった。
私達は櫂を持って落ちた男の元へ急ぐ。
そして直ぐに私達は辿り着いた。
ちょうど私の横に男がいた為、私は右手を差し伸べる。
『この腕に…！はやく！』
男は私の右手を力強く掴んだ。私は力を入れるため立ち上がり、ぐいと男を引き上げる。
こんな所で軍で鍛えた成果が出るなんて…！
そんなことを思いながら引っ張れば、
男は咳き込みながらも、船に乗り込んだ。
「ありがとう…ありがとう…
海に落ちて死ぬなんて…こんな死に方…絶対に嫌だ」
男はうわ言のように続ける。
「こんなつまらない死に方…絶対に…」
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
