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聞き馴染みのある声に振り返れば、そこには
騎手の服を着て、髭を剃ったキロランケが居た。
私達が白石の元へ行った時、
キロランケはとある逃げた騎手と間違えられた。
結局、成り行きでその代役を務めることになったらしい。
「最終レース3番の馬に乗る。俺が勝つぜ」
白石は躊躇無くインカラマッに占いを頼んだ。
白狐の下顎が音を立てて地面に落ちる。
歯は下を向いた。
「シラッキカムイが3番は勝たないと示しています」
白石は地面に項垂れて、不貞腐れた顔をしている。
アシリパは真っ直ぐな目でそんな白石を見つめた。
「白石、そこまでにしておけ。
占いとは判断に迷った時に必要なものだ。
私達の旅に迷いなんかない。だから占いも必要ない」
アシリパの言葉を聞いて、ふと考える。
この旅の行く末に迷いは無い。
けれど、私は1つ迷っている事がある。
それは、私がこの旅に着いて行くのは本当に正しいのか。
という事だ。
まだ誰にも打ち明けていない私の秘密。
それは、私の生きる意味でもあった。
私の役目は2つだ。
1つ目は弟の医療費の為。
2つ目は杉元を幸せにする為。
2つ目の役割を達成するためには
この旅から…杉元から離れた方が良いのかもしれない。
私にとって杉元から離れるのは
役目を果たし終わる事と同等。つまり…
「シラッキカムイは6番が勝つと示しました」
インカラマッは白石に微笑みかけた。
これ以上考えても、答えはきっと出ないだろう。
秘密を打ち明ける勇気もない私に、
答えをだす決意なんて出来るわけがないのだから。
インカラマッの言葉に、白石が血眼になって
馬券を買いに走り出そうとする。
そんな白石を止めるために、杉元が彼を抑え込む。
しかし、白石は咄嗟に金をインカラマッに渡した。
「インカラマッちゃん買ってきてぇ！！！」
「分かりました〜！」
「っ待て！！」
人混みの中へと走り出したインカラマッとアシリパ。
思考に浸っていた意識を持ち上げてハッとする。
少し遅れて、2人を追いかけて私も走り出した。
.
売り場に行くにつれて人混みも増していた。
目立つはずの2人が全く見当たらない。
一体どこに行ってしまったんだ？
その時、何者かに腕を引かれた。
そのまま建物の影に背中をついて倒れ込む。
『っ誰…んん！！』
何者かは私に馬乗りになり口元に布を押し当てた。
その正体は、インカラマッだった。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
