35.誑かす狐 ページ36
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白石に制裁を加えた後、私達は村に辿り着いた。
そこに住んでいるアシリパの親戚が小屋から出てくる。
アシリパは彼に私達を紹介してくれた。すると
彼は今この村で起きていることをアイヌ語で説明した。
「この間もこの村に不思議な女が現れて、居着いている。
過去や未来が見えるというその女のせいで村の人達
がおかしくなってしまっているらしい」
アシリパが即座に翻訳をする。
過去や未来が見えるなんてそんな事有り得ない。
一体どんなやつなんだ…。
その時、親戚の男がハッとして後ろに振り返る。
その視線の先では赤い着物を着た容姿の整った女
がこちらに向かって歩いてきていた。
「あの女が今話したヤツで…名前はインカラマッだそうだ」
アシリパがそう言い終わるや否や、
インカラマッは私達のすぐ側に来て妖艶に笑った。
その笑みに簡単に心を奪われた白石がずいっと前に出た。
そして札幌世界ホテルの時のように女を口説き始める。
「白石由竹です。独身で彼女はいません。
付き合ったら一途で情熱的です」
「あら！頭から血が出ていますよ？」
「釘の付いた油樽を被せられたんです！」
爽やかな笑みを浮かべながらそう言う白石に
コイツにはプライドというものが無いのか？
と不思議に思う。
インカラマッは再び微笑む。
「私、顔に傷がある男性に弱いんです。
そこの兵隊さんもとても男前ですね」
そう言って彼女は杉元を見つめて再び笑った。
杉元の顔を見れば、彼は顔を赤らめていた。
何故か私は咄嗟に杉元とインカラマッの間に立つ。
『す、杉元は猫舌だし…
それに前は髪の毛が長くて…｣
何とか言葉を捻り出して、
拙い言い訳のようになってしまう。
わ、私は何が言いたいんだ…！
自分の謎の行動に困惑していると、
インカラマッは少しだけ目を見開いて、そして笑った。
「貴方の方が杉元さんの事を分かっているのですね」
その発言を聞いた途端にぶわりと顔が赤くなる。
私今、嫉妬してたのか…！？
ハッとして周りの4人を見つめる。
アシリパと白石とキロランケは
微笑ましそうにこちらを見つめていた。
当の本人である杉元の顔は、
深く軍帽を被っているせいで見えなかった。
杉元のその様子を見て顔の熱が一気に冷めていく。
『ご、ごめん！本当に…ごめん…！』
「っえ？」
私は
私に杉元を好きになる資格は無いのに。
無意識に左腕を強く握りしめた。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
