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「おっ！Aちゃん起きたのか！」
『白石、どこに行ってたんだ？』
「えぇ？うふふ…聞く〜？」
頬に手を当て体をくねらせながら
こちらをにやける顔を隠さずに見つめてくる。
何となくその後の答えが分かる。
私は溜息をついてキロランケ達に向き直った。
「爆薬を買い直す金が必要だ」
キロランケがじと…と白石を見つめる。
白石はと言うと下手な口笛を吹いてそっぽ向いていた。
アシリパがはんぺんを両手で大切そうに持ちながら口を開く。
「この近くの長沼にコタンがある。
私の親戚がいる村だ。そこで狩りをして金を稼ごう」
「よしっそれじゃあ行こうか！」
私は軍帽の中に髪を入れ込み深く被る。
そして羽織についた汚れを軽く叩き落す。
私達はアシリパの言う村を目指して歩き始めた。
*
森の中を歩き進めると、1匹の北狐を見つけた。
その北狐は頭が樽にハマって抜け出せないようだ。
私達はその狐の周りに近寄る。
「よし！棒で殴って仕留める！」
「一撃でお願いねぇ…？」
杉元の言葉に頷き、彼女は全力で棒を振り被った。
鈍い音を立てて北狐がぐたりと脱力する。
アシリパが手入れをしながら値段を査定する。
ひとまず金は手に入りそうらしい。
「狐1匹で酒が6升ってとこか」
「お前が爆薬を台無しにしなきゃ今頃は…！」
咄嗟に杉元が非を唱えるが、
白石はまるで聞いていないように舌を出して笑う。
こんなに腹立つ顔ができるのはきっと白石だけだ。
そんな白石の横にすっとキロランケが立つ。
そして、真顔のまま白石を指差した。
「それにな、杉元。こいつは札幌で」
「あー！！キロちゃん！？
それ言わないでぇ！？」
キロランケの口を白石が必死に抑えるが
いとも容易くキロランケは白石の腕を掴んで離す。
そして口を止めずに語り出す。
「アシリパから金借りて、競馬で全部スったんだぜ」
「ひゃぁ！！！言っちゃったぁぁぁ！！！」
至極簡単に競馬で全額損する白石の姿が浮かぶ。
白石を助けてやりたいが、今回ばかりは無理だ。
杉元は、狐がかかっていた樽を片手に。
アシリパは、変な形状の木の棒を片手に持つ。
そしてジリジリと白石に近づいた。
「樽の底の油なめろ」
「ひゃぁぁぁ！！
Aちゃん助けてぇぇ！？！？｣
『よし、杉元やれ！』
「Aちゃんまであいたたた！！」
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
