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私は鞄から包帯を取り出し、一先ず出血の激しい
傷口に巻いて止血する。頭痛はもう消えていた。
私も櫂を手に取り、白石と杉元に加わって船を漕ぐ。
シャチに連れ去られた辺見を見れば、何故か辺見はシャチに上空へと打ち上げられていた。
「シャチが辺見をぶん投げてる！」
「なにやってんだ！」
『ッとにかく漕がなきゃ
第7師団に追いつかれるぞ！！』
腕の包帯に再び血が滲んで、アシリパが
私を制止するが、聞かずに私は船を漕いだ。
さっきくたばってた分まで、働かないと。
これ以上、杉元の足は引っ張れない。
「っおい杉元何やってんだ！！」
必死に船を漕いでいると、白石の驚愕の声が聞こえる。
杉元がなんだ？そう思い顔を上げる。そして
咄嗟に櫂を手放して顔を両手で覆い尽くした。
『なななななんでふふふふふくを…！！！』
「アシリパさんもAも見ないでッ！！」
杉元は心臓をぶっ叩くと、そのまま海に飛び込んだ。
顔から火が吹き出そうな程暑い。
一瞬見えた杉元の体が、目に焼き付いてしまった。
めっちゃ筋肉あった…って何考えてるんだ！！
「白石とAは杉元を引き上げろ！！
私はシャチにモリを刺す！！」
アシリパの声とほぼ同時に杉元が顔を出した。
極力体を見ないように杉元を2人で引き上げる。
そして、アシリパは宣言通り迫り来るシャチ
の首元にモリを突き刺した。
「引っ張られるぞ！！つかまれっ！！」
咄嗟に私達は船に掴まる。
すると高速で船はシャチに引っ張られた。
この速さを手漕ぎで追いかけるほど
鶴見中尉は馬鹿じゃない。つまり逃げきれた。
私は、恐る恐る後ろに振り返った。
そこには服を着た杉元がいて、ふぅと息をつく。
「お前の煌めき…忘れないぜ」
杉元はそう言って、もう動かない辺見和雄
を真っ黒な目でじっと見つめた。
その姿を見て、言葉を詰まらせた。
*
その後私達は、辺見和雄の番屋から数十キロ離れた
別の番屋に泊まらせて貰えることになった。
その番屋の人達はシャチのお礼にと言って、
私達に寝床だけでなく、酒まで提供してくれた。
そのせいで杉元と白石はふわふわしている。
ちなみにアシリパは眠くてうとうとしている。
「あんたらヤン衆に見えないねぇ…旅行かい？」
『えぇ、まぁそんなところです』
当然、頭巾を被ったお爺さんが現れた。
誰だろう、このお爺さん。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
