※14.辺見和雄 ページ14
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『杉元！私は上を見てくる！』
「わかった！」
杉元に男を任せて、私は階段を駆け上がる。
そして、そこに広がる惨状に目を見開いた。
首を掻っ切られた男と、顔を突き刺された男。
2人の傍には血のついた玉切り包丁が落ちていた。
それを見た瞬間、私は階段下の杉元に声を張る。
『杉元っ！！そのおと』
しかし、私の声は鳴り響く銃声に掻き消された。
単発では無い連射式の銃のせいで、声が届かない。
この音はマキシム機関銃…？！
階段下を見れば、既に杉元もあの男も居なかった。
私は再び血に濡れた玉切り包丁を見て確信する。
辺見和雄は、あの男だ…！！
ならば今すぐにでも杉元の所へ駆けつけなければ。
衝動的に飛び出そうとする体を理性が引き止める。
この屋敷の主はマキシム機関銃を所持していた。
迂闊に飛び出せば蜂の巣になってしまうだろう。
部屋の外にさえ出られれば、
他の第七師団の奴らに紛れる事が出来るはずだ。
『なら私が次にとる行動は…』
私は自分の銃を構えながら、素早く階段を降りた。
そして廊下に1箇所だけ開いている襖を見つける。
あれは恐らく杉元が通ったものだ。
つまり外に繋がっている。
飛び出すなら…今だ。
私は、床を強く蹴って走り出した。
「小町A一等卒！！！！！」
その瞬間。響き渡った声に、息を飲む。しかし、足を止める訳もなく私は開いた襖から外に飛び出した。
その様子を、声の主。
鶴見中尉はにやりと笑って見ていた。
「そうか…小町は杉元とつるんでいるのか」
鶴見は杉元と小町が出ていった襖に行き、
外にいる兵士達に声を張り上げた。
「脱走した小町一等卒がいるぞ！！！！！
生け捕りにして捕まえろォォ！！！！！」
たらりと垂れる脳髄液を拭きながら、
鶴見は口角を釣りあげ不気味な顔で笑った。
*
鶴見中尉の声に思わず舌打ちをする。
まさかあの家にいたのが鶴見中尉だなんて。
不運にも程がある。
名前も知らない兵士が私を指さして大声を出す。
私はそれらに目もくれず一直線に杉元を目指した。
視界の端にアシリパさんが見える。
そして少し奥には辺見和雄と戦っている杉元が見えた。
『アシリパっ！！』
「A！！」
『アシリパは白石の元へ！！
私が追っ手を牽制するから！』
アシリパは即座に私の意図を理解し、
岸辺の白石の元へ走り出した。
私は走りつつ、後ろに振り返る。
そして向かってくる兵士達の足元に数発打った。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
