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何故か涙ぐむ男とその人に手を握られている私。
さてどうしようか、と私が悩んでいたら
アシリパが杉元に声を掛けた。
「杉元…やっぱり白石を追おう。
私達だけで居ても意味が無い」
「あぁ、そうだなアシリパさん。行こうか！」
『え、置いてかないで…？』
杉元の声で、男は手の力を緩める。
その瞬間にするりと手を離した。
そして私は杉元たちの後ろに隠れるように立った。
男はそんな私に寂しげな顔を浮かべながら、
杉元を引き留めるように、声を出す。
「あ…あの！食事だけでもどうですか？
親方が言うには暖かい白米を用意しろと…」
「…白米だと？」
アシリパさんが白米という言葉に釣られて
結局、食事をしてから白石を追うことにした。
脳内で置き去りにした白石に謝り、私達は目の前に置かれた、ほかほかの白米とニシン漬けに手を合わせた。
「「『いただきます』」」
ニシンの上に、野菜を乗せて口に運ぶ。
酸味と麹漬けの甘みが絶妙にマッチし、
白米を食べる手を進める。まさに絶品だ。
あまりの美味しさに顔が緩む。
「ヒンナだぜ…！」
「そのヒンナ…とは？」
男は杉元たちの言葉に首を傾げた。
確かに、今まで何気なく聞いていたけど、
どういう意味かはちゃんと知らない。
私も男と同じようにアシリパを見つめる。
「ヒンナとはアイヌ語で食事に感謝する言葉だ」
『へぇ…そうなんだ』
相槌をうちながら、白米を口に運ぶ。
すると、杉元とアシリパがじっとこちらを見つめる。
もぐもぐと咀嚼しながら2人を見つめ返せば、
2人は大きなため息をついた。
「A…ヒンナは食事に感謝する言葉だぞ？」
「そうだそうだ…つまり…？」
口を動かしながら2人を見つめる。
数秒間思考して、ようやく言いたいことが分かった。
私は、何故か恥ずかしさを感じて
少し俯きがちになる。そして、白米を飲み込んだ後。
『…ヒンナ』
「おぉ！！上手にヒンナ出来たな！偉いぞ！！」
「あぁ！偉いぞA！」
そんなこんなで私達は談笑を交えながら食事を楽しんだ。
アシリパが「オソマ行ってくる」と席を立つ。
その後、男は杉元と私に向かって問いかけた。
「お2人は旅順に出征なされました？どうでした？」
「どうって？」
二人の会話を耳に挟みながら、
私はもぐもぐと咀嚼を続ける。
「人は殺しましたか？」
その質問に、食べ物を飲み込んで男を睨むように見つめた。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
