おそ松さん 恋された十四松

小テストとスタバァ ページ20

その頃むつごは登校中。

「兄さん達！ 早くしないと遅刻だよ！ それに僕、HRの前に女の子と勉強する約束あるんだから！ 放課後はその子とスタバァで勉強するんだから！ 早く！」

女の子との約束があるトド松がせかす。

「放課後は野球ー！ 野球ー！ 早く野球したいなー!!」

十四松は野球しか頭になく、

「学校だるい。早く帰りたい」

早くも不機嫌な一松。

「って！何みんな授業の前からナニ放課後の事ばっかり考えてるの!? 今日は小テストだよ!? 35点以下だったら追試なんだからね!? そこわかってる!?」

チョロ松は他の兄弟を心配します。

「フッ、確かに。キュートなレディー達を長く待たせる訳には行かないぜ」

カラ松が言いました。
そこにチョロ松が、

「それもそうだけど！ テストはどーするの？ 勉強してなかったよね!? カラ松兄さん!?」

「テストか？」

「お！ 一松、何か案があるのか？ カンニングだけはダメだぞ」

おそ松が茶々をいれると

「テストの事なら……」

「お？」

「おお？」

「おおおお？」

「おおおおお？」

「野球するのー？」

「ノープランだ」

「なんでそこためるの!?」

「フッ」

「ってか、制服にサングラスって絶対変だから！」

「もう！ 兄さん達！」

「あれ？」

「どうした十四松」

「AちゃんからLINEきてるー！」

「なんだと……！ おいマイブラザー十四松！ お前なんか最近ずるいぞ」

カラ松が言った

「そーだよ！ そーだよ！ 長男の俺を差し置いてAちゃんとくっ付こうだなんて許さないぞ！」

おそ松も負けじと言い返す。

「そこはいくら兄さん達でも譲れないね！」

トド松も負けてはいません。

「おい、トド松。さっきの勉強する女の子はどうした。二兎を追う者は一兎をも得ずというぞ。どっちかしぼれよ。気にくわないけど今回はクソ松と同意見だ」

一松もサラッと酷いことを。

「わー！ でたー！ 一松の軽い毒吐き！ でもそうだよ！ 十四松だけなんてずるくない？ 俺、友達ちゃんからも情報収集してんのに！」

チョロ松がしれっと情報収集します宣言。
すると？

「え？」

「へ？」

「は？」

「へへへへへ」

「お？」

「お前もかよ！」

「なに、マイブラザー達まさか全員やってたのか？」

クソま……ンンンン
カラ松の言葉を聴くと全員一斉に携帯をチェック。

きたるLINEの内容は→←どのキ？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す