オーエル3 (ページ43)

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これ以上どんな顔してればいいのかわからなくて、

私なりの精一杯の笑顔であの場を去ったけど、正確には逃げたと言った方が正しい

中に入ると大野君がいなくなっている以外はみんな同じ場所に座っていた

潤「...どした?」

雅「....?」

テーブルから心配そうに見つめる潤くんと目が合って、横にあるソファに座るまーくんとユナちゃんからも視線を感じる

今は、、だめ

「ちょっとお散歩してくる!」

潤「は?こんな時間に?」

「っ...」

潤「おいっ、！」

雅「松潤っ、」

潤「っ、なに」

雅「今は...ね？」

潤「.....?」

こんな山奥で夜道に1人で散歩するつもりなんてなかったけど、あの空気に耐えられる自信もなく適当に靴を履いて勢いよく外に飛び出した

「っ、」

？「うおっ、」

バンっ、と扉をあけて外に出た私は、

思いっきり全身で何かにぶつかる

いったぁ、、

、、、人？

反射的に閉じていた目を開くと、

見慣れたスニーカー

見覚えのあるようなカーキのパンツ

この、柔らかい香水の匂い

あれ？

この人って、、、

.

「っ、しょうくん？」

翔「、A..どしたの？」

なんで、なんで？

なんで翔くんがいるの？

来ないんじゃなかったの？夢？

あれ？元からいた？

いなかったのは夢？

急に現れた翔くんの姿にただでさえ正常ではなかった頭が余計に混乱する

でも、なんだっていいや

だって今は...

翔「え、ちょっ、」

「っ....」

.

翔「.......A?」

.

「....私..今翔くんに会いたかった..っ」

翔くんの顔を見た瞬間、なにかがプツンと切れたように視界が滲んだ

翔「......」

「っ....、ごめん」

翔「....何かあった?」

「.....」

飛びつくみたいに俺の胸に顔を埋めた彼女だけど、我に帰ったのかすぐに離れて謝る

謝られるとそれもそれで傷つくな...

今の行動は俺を完全に友達だと思ってるから出来ることだって

変な勘が俺に忠告してくる

暗いからよく見えないが、下まつげが門灯に照らされてチラチラと光るのでやっぱりきっと泣いたんだろう

チキンな俺はこんな時だって彼女になにをすればいいかわからず

何かあった？なんて情けない言葉しかかけれないんだ