オーエル3 (ページ35)

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雅「栞さんだったのかぁ～」

「うん..、」

花火に戻るのも気が引けたので、一度コテージに戻りリビングから通じる広めのベランダに出て2人で並んで座った

雅「ずっとにのと一緒にいたのに俺全然知らなかったな～」

「意外？」

雅「意外...でも納得してる自分もいるというか...」

そりゃ栞さんを好きだと知って、なんで？！と思うことはないだろう

あんな綺麗でいい人、好きにならない方がおかしいもん

「もう、恋愛するなってことなのかな笑」

雅「....」

「やっぱ向いてないのかも恋愛..笑」

なんでこうも上手くいかないんだろう

圭くんと付き合ってた時、幸せなはずだったのにな..

いつからこんなに全てがうまくいかなくなってしまったんだろう..

雅「もうさ、にのに話したら？」

「..え？笑」

雅「Aが幸せになる方法って、まずはにのに告白するところからなんじゃないかな」

私が幸せになる方法..?

それがにのに告白すること?

ちょっと、意味がわからない

雅「Aは自分が思ってる以上に魅力的だよ。そんなAを大事に思ってる人がちゃんといる」

「....」

雅「俺本気でAに幸せになってほしいって思ってる」

「振られるってわかってるのに告白して幸せになれると思う？」

雅「なれるよ」

「っ..、」

予想外の即答、断言に私は何も言えなくなってしまった

雅「Aは幸せになる」

「.....」

雅「俺が保証するから」

いつも頼りないくせにこんな時に向けられるまっすぐな視線に私の心は簡単に揺れる

なによその保証

なにを根拠に、、

雅「それでも不幸だって言うなら俺が幸せにするから！」

「...え？笑」

雅「ほんとだよ」

なにそれ

もう意味わかんない..

まーくんがいい人なのは分かってるけど、ここまでくるともはや全然意味がわからないよ

「....責任とってよね」

雅「男に二言はなし！」

こんなもやもやをずっとこの先抱えていくのなら、

もう気持ちを伝えて楽になるのもありなのかなぁって

ぜんっぜん頼りないまーくんだけど

私が生きてきた中でこれ以上にいい人を知らないほどのまーくんが、こうやって背中を押してくれるなら、

断言するなら、

それもいいのかな、って思えた

責任とってくれるらしいしね？笑