Secret story xxx【TXT短編】

YJ × 不倫 8 ページ8

((ピコン

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音のなる方へ目を向けるとあなたの携帯が光っている


あぁ…見ちゃった


どうせなら私に見えないようにその高級な鞄にしまっていてくれれば良かったのに。神様は悪いことをしている私に罰を与えているのだろうか


【パパ、お仕事頑張ってだって〜♪】


それと一緒に小さく見えた男の子の写真

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あなたはその内容に気づいたのか慌てて携帯の電源を落とし、私の顔色を伺ってくるから 大丈夫だよ と目も合わせず答える


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YJ「…A」


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あなたが私の手を強く握る。片手運転は危ない そう言わないといけないはずなのに、私は言葉を発することが出来ない

…溢れる涙のせいで


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YJ「ごめん…」


「…っなにが」


YJ「全部」


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自分の罪を自分で言葉にせず【全部】という単語で終わらせるあなたはどこまでずるい人間なのだろう

そしてあなたは見慣れたアパートに止まった車から出て、私のドアを開き手を差し伸べる。その手になかなか手を伸ばさない私を彼は軽々と持ち上げて、慣れたように私の部屋の前に進んでいく


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「…ねぇ、もう終わりにしない？私達」


YJ「鍵、」


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自分でも余りにも突然出た言葉に驚いたが、やはりこれが本心なんだ。いくらあなたの事を好きな私がいてもこんなの耐えられない

だけど、あなたには聞こえていなかったのか、全く気にする素振りもなく私に話しかけ私の鞄を漁り出す


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「今なら戻れる」


YJ「…どこに」


「自分の居場所に…っ」


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いつの間にかあなたは鍵を探し出したらしく荒々しくドアを開き、そのドアに私を押し付けいきなりキスをしてきた


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「んんっ……っ、はぁ……んぁ、」


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噛み付くようなキスに頭がだんだんクラクラしてくる
いつもいらない程優しいあなたが、こんなキスをしてくる事に驚いて何を考えているのか薄く目を開け確認する

そこには獲物を捕らえるような鋭い目をしたあなた

昼間1度見た顔をしていた


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YJ「…っ苦しかった？」


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電気を付けず真っ暗な部屋の中、息を乱す私に怪しく微笑みそう言うあなたは悪魔のようだ


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YJ「俺の居場所なんてお前に決められたくない」


「んっ…」


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家に帰ってきて二度目のキスは、あなたらしい優しいキスだった

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