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いや情報もくそも私だって何が起きたか分からないし。
でも首領ってことは偉い人なんだよね、話はちゃんと聞いてくれるかも、
今までずっと俯いてきた顔を上げまっすぐ見る。
すると見たことある顔が自分の目に写った。
『え゛』
?「えっなに、どうしたの?」
そう、その人は普通はいる筈のない人だ。
『(森鴎外!?本物!!?)』
森「尻尾……」
『はっ、すみません!』
今まで存在を忘れていた尻尾が揺れていた。
いやこれは興奮するでしょ、目の前にポートマフィア首領がいるんだよ?
かっこいい、イケメソ……
森「えーと、大丈夫?」
『はい!大丈夫です!!』
森「それじゃあ質問に戻るけど、君はどうやってここに潜入したんだい?」
『潜入なんてしてません、気づいたらあそこにいました。』
森「嘘はつかない方がいいよ、君の為にも…ね?」
デスヨネー、そりゃあ怪しいよね、こんなこと言われても。
でもこう言う他ないから信じてくれるまで訴えるしかない。
『本当です、嘘はついていません、信じてください。』
森「……私だって暇じゃないんだよ?さっさと教えてくれないかい?」
手を組んで此方を凝視する森さんに恐怖を覚える。
冷や汗が出てきた、ここで初めて命の危険を感じた。
森「それに君異能力者だろう?その耳や尻尾はどう弁解するの?」
『これは…私も分からないんです、本当に何も分からなくて……』
はぁーっと深い溜息をする森さん。
森「もういいよ、こうなったら紅葉君に後は任せるかな。」
『………ッ』
この展開は非常にまずい、このままじゃまた死ぬ。
どうにか生きるために思考を巡らせていたらドアがバンッと開かれた。
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天音(プロフ) - 江戸川乱世@「乱世さん」と呼びなさい。さん» 乱世さんありがとうございます✨ (11月22日 21時) (レス) id: ae6643b137 (このIDを非表示/違反報告)
江戸川乱世@「乱世さん」と呼びなさい。 - うへへへ、、、、好きです。 (11月22日 11時) (レス) @page10 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天音 | 作成日時:2023年11月12日 9時