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おつかい ページ11

中「犬谷、初任務だ。」


『初、任務……』


中「ああ、この書類を五代幹部の一人、尾崎紅葉の元に届けてもらえるか?」


『……それ任務なんですか?おつかいなんじゃあ…』


中「今の手前じゃあまだ実戦は早ぇからな、マフィアに慣れるまでは俺の書類の手伝いだ。」


『そうですか、分かりました、じゃあ行きます!』



最近は中也さんに稽古をしてもらってその後は書類に判子を押したり珈琲入れてあげたり…

……マフィアっぽい事は何一つしていないな。



中「今回俺は手前について行けない、正直不安だが、手前がやれる奴だと信じてんぞ。」


『そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、初任務、成功させて見せます!』



渡す書類を持つ、中也さんが心配そうに見ている、私そんなに信用ないのか。



中「いいか、危ねぇ奴にはついて行くなよ、道分からなくなったら電話しろ。」


『わかってますって、行ってきまーす。』



ドアをゆっくり閉める、隙間から不安そうな中也さんの顔が見える。

おつかいくらい私だってできる、今に見てろよ中也さん。



中「……やっぱついてった方がいいか…心配すぎる……」








『えーっと、確かこっち側だったような……おっあったあった、でも……』



ノックをしても応答がない、留守なのかな。


困っていると近くいた黒服さんが声をかけてきた。



黒服さんの情報によると今尾崎紅葉さんはティータイムだそう。

黒服さんに頼んで案内してもらう、素直に教えてくれるのありがたい。



「あちらにいる方だ、失礼のないように気をつけてな。」


『はい、ご丁寧にありがとうございます。』



優しい黒服さんとお別れをし、目的の人物を見る。

綺麗な着物に美しい所作、見惚れそうになるような人だ。



尾「私に何か用かえ?」


『中原幹部から預かった書類を持って来ました。』


尾「そうか、ご苦労。ところでこの後暇をしておるか?」


『えっ、ちょっとなら時間があります、けど……』



そう言うとニコリと綺麗に微笑み手招きをする紅葉さん。


来いってことかな?とりあえず近くによる。


すると此方を凝視し一言。



尾「愛いな。」


『………え?』

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天音(プロフ) - 江戸川乱世@「乱世さん」と呼びなさい。さん» 乱世さんありがとうございます✨ (11月22日 21時) (レス) id: ae6643b137 (このIDを非表示/違反報告)
江戸川乱世@「乱世さん」と呼びなさい。 - うへへへ、、、、好きです。 (11月22日 11時) (レス) @page10 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天音 | 作成日時:2023年11月12日 9時

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