悪女は許さない

31話 最悪な再会 ページ35

ーAsideー

聞こえてきたのは昼間に聞いたあの声。

零「遅いぞ、薫くん。」

薫「ごめんごめん！部活に顔出してて！」

零「珍しいのう。薫くんが部活に顔を出すなど。」

薫「気が向いたからね♪そして、そのかわいい子ちゃんは――――」

A「昼間ぶりですね。羽風先輩。」

薫「あれ？冷たい目？」

当たり前だ。

仕事すらもさせてくれず、更には夜月の存在を無視するようなことをした。

完全に敵だ。

零「薫くん、何かAの嬢ちゃんを怒らせるようなことをしたのではないか？」

薫「怒らせるようなこと？してないと思うけど。」

して、ない………………？！

A「しまくってますよ！！仕事があると言っても引かず、手伝うなんて言い出して！私の仕事だから手伝ってもらわなくても大丈夫でした！それに、夜月を無視して！」

あ、ヤバイ。

先輩相手に怒鳴っちゃった。

私、詰んだ。

薫「え〜、俺男には興味ないし………………。夜月くんって、一応俺の後輩らしいけど。」

零「流石に、後輩のことくらい関心を持った方がよいぞ？」

晃牙「やっぱ、コイツはろくな男じゃないな。」

大神先輩、それには激しく同意します。

アドニス「そろそろ練習を始めた方がいいんじゃないか？」

乙狩先輩、それにも激しく同意します。

でも、UNDEADの二枚看板コンビはしばらく言い合ってそう。

………………いけない、現実逃避しそう←

大将のこと考えてよ←


〜その頃〜

紅郎「へっくし！」

鉄虎「大将？！やっぱり風邪ッスか？！」

紅郎「かもな。やっぱりそれか、誰か俺の噂でもしてるのかもな。」

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