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櫻井日菜「あら、途中で切れたの?なら今話してた内容をダイジェストでお送りするわ。おすすめされた武器は鎖よ!」
森鴎外「これ、なんだい?」
櫻井日菜「私たち夫婦の日常を録ってるの。老後の仲良しの秘訣、貴方も覚えておきなさい。貴方も私の娘と結婚して、老後までゆっくり生きていくかもしらないでしょ?」
森鴎外「だから断りづらいんだよねぇ......娘さん、回復してきているよ。今度君たちとも話がしたいって。」
櫻井河西「仕事が落ち着いたら連絡をいれる。それから鴎外。妻に武器をくれた礼に一つ、仕事を請け負う。法律の範疇に留まれる仕事はないか?」
森鴎外「それならマフィア傘下の企業に、こちらが指定した日時に拠点へ来るよう伝えてくれないかな。日時のみ伝えてくれたら充分だよ?もちろん盗聴しても構わない。今回はただのビジネスだからね。」
櫻井河西「いいや、仕事にないことまではやりたくないんだ。俺は政府の犬だが、まず頼まれるまでなにもやりたくない。寝たい。」
櫻井日菜「そういうわけなの。だから安心してくださって結構よ。」
森鴎外「......本当に政府の人間かな?」
中原中也「にしては雑ですね。でも何度経歴を調べたところで、同じ結果しか返ってこないし......信じたくねェな。」
櫻井日菜「歳をとると全部面倒なのよ。貴方たちのように一つの物事に執着するのも、そのために動くのも。あっ、娘と置き換えればいいのかしら?」
櫻井河西「そうだな。彼らの財産、即ち俺たちにとっての娘というものだ。それよりも日菜、武器が決まったのなら次はデートに行くか。最近開店したカフェで一時過ごそう。伝言ならガーニックがやるそうだ。」
櫻井日菜「あら。いつの間に連絡を?」
櫻井河西「盗み聞きされていた。」
櫻井日菜「............たまには会いに来てくれてもいいのにね。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年11月25日 11時