☆風邪 ページ36
ミコトside
朝出勤すると早速一本の電話が...
貴｢もしもし｡ミコト？
今日中堂さんが熱出したから私もお休みするね!
連絡はそれだけです！
今日も頑張ってね！ それじゃ！！｣
早口で嵐のように去って言った電話を
理解するのに数十秒かかる｡
ミ｢と､とりあえず...
2人は休みっと...｣
⋆ ･⋆ ･⋆ ･⋆
貴方side
昨日の夜からどこかおかしいと思っていた｡
なにを尋ねても
“ん？あぁ...”
ばっかり...いや､いつもか？？
風邪が流行りやすい時期だから薬飲んでから寝てね｡
って言ったのに...
中｢だるい｡｣
貴｢そりゃこんなに顔こんな真っ赤にさせてたらね...
はい､系くん熱はかって？｣
そう言って体温計を渡すと､ムクっと起き上がって
体温計を脇の下に入れる姿はなぜか母性本能をくすぐられた。
フワフワの頭を優しく撫でて見ると
気持ち良さそうに目を細める...
貴｢か､可愛い...｣
中｢あ？｣
貴｢な...なんでもないです｡｣
地雷を踏むところだった...
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
渡された体温計の数字を見ると
【38.2℃】
...やっぱり高いな｡
これから昼や夜にかけてもっと高くなると考えると...
貴｢系くん｡薬飲も？｣
中｢いやだ｡｣
貴｢いやいや､子供ですか？
...なら､薬と病院の注射どっちがいい？｣
中｢薬｡｣
子供のように拗ねたと思ったら即答される｡
本当に昔からの病院嫌いは直らないものか...
リビングから薬を持って来て
ベッドの縁に座ると座っているのも辛いのだろう
私の肩に寄りかかってくる｡
系くんの身体がいつも以上に熱く辛そうだ｡
息も荒く､色っぽく見えてしまうのは惚れた弱みとでもしておこう｡
貴｢はい｡
これ飲んだら楽になるから｡｣
コップと薬を差し出すと...
薬を先に手に取り自身の口へ運び
そのままコップを手に取ったため
大人しく飲んでくれると､あの中堂系を相手に
気を抜いてしまったのが間違えだった｡
そのコップはあろうことか､
私の少し開いた口に運ばれ
器用に口の中へ流されていく
貴｢っ...｣
零さないようにあたふたする私を見て
彼は小さく笑い唇を重ねる｡
これまた器用に彼は私の口の中の水を吸い取っていく｡
しばらくの時間が経ってから
ｺｸﾝ
と彼の喉が鳴り唇が離される｡
中｢ふっ､ゆでダコみてぇだな｡｣
その言葉を最後に彼は幸せそうに瞼を閉じた｡
貴｢系くんのバカ！/////｣
きっと彼は明日になったら忘れてる｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 661人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よむ(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます!修正しておきます! (2018年3月22日 14時) (
レス) id: b7a6c1365a (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 誤字訂正と区切りをお願いします！P15の中堂sideで「無機質な音がこだまする中室長が部屋に…」の「室長」では無く『所長』です！また「…中室長（所長）」の「中」後に『、』でも入れて貰えませんか？読みにくいです。 (2018年3月18日 16時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
よむ(プロフ) - 葉月さん» こちらこそありがとうございました！そう言っていただけると嬉しいです^^* (2018年2月18日 0時) (レス) id: b7a6c1365a (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - ありがとございます！！よかったです！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 120fc56fac (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - よむさん» はい！ありがとございます！よろしくお願いします。 (2018年2月10日 19時) (レス) id: 120fc56fac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よむ | 作成日時：2018年1月20日 16時
