検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:33,823 hit

Story...100 ページ2

.

この中で一番お酒に弱い葉山さんが泥酔する前に解散する事になった。


私はお酒をあまり飲まなかったから酔うことはしていないけれど、征十郎さんはいつもよりは少なめだけど十分大量に飲んでいた。
にも拘わらず、ふらふらもせずしっかりと歩いている。

本当にアルコールに強いな……
多分アルコール度数の強いものなら流石に酔うとは思うけれど、征十郎さんが酔うことは早々無い。

歩けなくなる程酔ったところなんて見たことがない。
どうやら本人は自分の限界を知っている様で、それ以上を飲むことはしないそうな。


「じゃあ気を付けて帰れよ」
「はい。今日はありがとうございました。根武谷さん達こそ、お気を付けて」

と征十郎さんは軽く頭を下げると家の方向に歩いていく。

私は慌てて征十郎さんに付いていく。
征十郎さんの腕に手を回す。

「後は結婚記念日まで休みは無いな」
「でも今日は楽しかったです」
「そうかい?Aが楽しそうで何よりだよ」

と征十郎さんは微笑む。

「征十郎さんはいつもそう言ってくれますけれど、他になにか欲みたいなもの無いんですか?」

と征十郎さんに聞くと征十郎さんは私をチラッと見たあと、夜空を見上げた。
そこまで星の数はない真っ暗な夜空。

私が夜空なら征十郎さんはきっとお月様だと思う。
真っ暗な夜空を照らすお月様。
私を照らしてくれるお月様。

私に明るさを見せてくれるお月様。
それが征十郎さん。

.

Story...101→←Story...99



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
93人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

五月病エンジョイ勢(プロフ) - 完結おめでとうございます。学校の図書室で号泣しながら読み進めさせてもらいました。めっちゃ良い話です。泣けます。駄作?駄作と書いて『かみさく』と読む← 2人が幸せそうで何より。これから先の事はベットで寝転がりながら想像してきます( ˇωˇ ) (2018年6月15日 23時) (レス) id: 085867931a (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます!!素敵なんてとんでもない……!最後の方はほとんど適当でしたね………すみません…私も二人が幸せで何よりです!読んでくださりありがとうございました!! (2016年9月27日 17時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!とっても素敵な小説で良かったです(*´∀`)最後の終わり方もとっても良かったです!最後はうるっと来ました(T^T)二人が幸せになって何よりです (2016年9月27日 17時) (レス) id: 206703b95c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ハクヤ♭さん» 最後まで読んでくださりありがとうございました!感動物になっているという自信は正直ありませんでしたけれど、そう言ってもらえて嬉しいです!本当にありがとうございました! (2016年9月19日 1時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ハクヤ♭ - 完結おめでとうございます!感動しました! (2016年9月18日 22時) (レス) id: 8be340547c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年8月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。