【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

Story...96 ページ48

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[赤司side]


「これ美味しいよ！Aちゃん！」
「わぁっ！本当ですね！」

何故妻が他の男と仲良くするところを何も言わずにただ見ていなければならないのだろうか。

下手したら認めたくないが、こっちの方がお似合いなのではないかと思うくらい二人は仲が良く、よくメールする仲だそう。

「A、これも美味しいよ」

とAに言うとAは俺を見る。
皿をAの前にやるとAは食べた。

そして花が咲くの如く、Aはふわりと微笑んだ。


「確かに美味しいですね！」
「……だ、だろう？」

と言うとAは頷く。

もうこの人達にAを独占させない。
俺がAを独占する。


俺はAに少し近寄る様にずれて座る。

「？これ作ってほしいんですか？」

とAは首を傾げて聞いてくる。


「そういう訳ではないけれど…作ってくれるなら作ってくれたで食べるよ」

とAに言う。
Aは首を傾げる。

「ならお作りしましょうか？え？」

と混乱するAの頭を撫でる。


「なら作ってくれ」
「分かりました。でもすぐは無理ですからね」
「分かっているよ。すぐとは言わない。Aが作れる日で」

と言うとAは頷いた。

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