【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[赤司side]



隣に居るAは目の前に広がる海を見つめていた。
すると突然大声で叫ぶ。

驚いて思わず二度見してしまった。


「ふぅ…なんだかスッキリしますね！征十郎さんも何か叫んだらいかがですか？」

とAは言った。

俺は少し考えて空気を目一杯吸い込んで腹に力を入れる。


「Aの馬鹿！！！」

と俺が叫ぶとAは驚いたように俺を見る。

俺はそれでも続ける。


「Aのせいで毎朝体痛いんだよ！！！」

俺は海に向かって、今まで言えずにいたことをひたすらに叫んだ。


「でも嫌えないんだよ！！愛してる！！！俺と一緒になってくれたこと本当に感謝してるよ！！」

と叫ぶとAを見る。
Aは海と向き合っていた。


「沢山傷付けてごめんなさい！！！こんな私を貰ってくれてこちらこそ感謝していますよ！！こんな私でも愛してくれてありがとうございます！！！私も愛してます！！」
「A…」


Aの言葉を聞いて俺はもう一度海に向かった。


「これからも！年をとってシワだらけのお爺さんお婆さんになるまで！死ぬまで一緒に時間を刻んでくれますか！！」
「…はい！！こちらこそよろしくお願いします！」

とAも海に向かって叫んで返事をしてくれた。

俺はAに向き合って、Aを抱き締めた。


「本当に愛してる」
「私もです……」


とAは俺の背中に手を回した。

そしてどちらからともなくキスをした。


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