【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[赤司side]



仕事を終え、今現在、車に乗り家に帰る途中だ。

今日の昼はAは忙しい様で電話は出来なかった。
弁当があるから我慢したが。

弁当も無ければきっと泣いてた。絶対。


その時携帯が鳴り、信号で止まった時に出る。
するとAだった。


「あの、帰りにリンゴ一個買ってきてもらえませんか？」
「リンゴ？分かった。まだスーパーを通り過ぎてないから丁度良かったよ」

と話し信号が青になったのでとりあえず車を前へ進める。


「悪いが信号が変わってしまった。切るね」
「こちらこそすみません。お願いします」

とAの声を聞いてから電話を切った。

スーパーに寄り、リンゴをかごに入れる。
ついでに缶チューハイを買った。

買い物はこれだけなので１０分も経たない内に車に戻れた。


車に乗り込むと助手席に袋を置き、今度こそ自宅を目指す。

早くAに会いたい。
だからこそ事故を起こさないよう安全運転を心掛けながら、急がず飛ばす。


ようやく家が見え、車庫に車を駐車させると袋を持ち玄関の鍵を開けて家に入る。


「ただいま」

と声をかけるとAは二階から降りてきた。

「お帰りなさい、夕食は後は盛り付けだけですよ」

とAは微笑む。

嗚呼、可愛い。

と思いながらAの頭を撫でる。

「そうか。丁度腹が減ってきたよ」
「ふふっ」

とAははにかんだ。


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