【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[黒子side]



「閉じ込める………閉じ込めてどうするんスか？」
「さぁな。俺にもそこまでは分からん。だが赤司が意味のない事をする筈もない」
「あれだけAちんラブなら尚更Aちん傷付ける事はしないでしょ〜」

と歩きながら話した。

赤司君は今までにも彼女さんは居ました。
ですが“本気で”好きだというような彼女さんは居なかった。

良く言えば若気の至り。悪く言えば遊び。
そんなお付き合いの仕方でした。


でも先程の話を聞いて少し納得してしまった。

彼はずっと好きな人が居て、その好きな人。つまりAさんを忘れるために交際をしていたのでしょう。


だけど結論から言えば、忘れることは出来なかった。
Aさんに一目惚れ、として会い、本当は初恋相手だった。だなんて本当にその様なことがあるのでしょうか。


「謎は深まるばかりですね…」
「でもとりあえず、今も時々Aっちと仕事場同じになるんスけど、昼休みとか赤司っちと電話してるんスよ。とても夫婦仲が険悪とは思えないッス」

と黄瀬君は言った。

「そんなこと分かってるつの。Aが帰った時も目の前でキスしてただろーが」


今も尚彼等はキスをしているようで、リア充感が酷いです。
何も知らない人から見たら、彼等は美男美女のおしどり夫婦でしょう。僕達もそう思います。

何も知らなければ、ですけれど。


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