【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める【赤司征十郎】

Story...46 ページ48

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[赤司side]


食器を洗っているとインターホンが鳴り手を拭きながら画面を見に行く。

「……居留守を使おうか」
「おい、聞こえてんぞ」

と画面越しに言われる。
俺としたことが…

通話ボタンを押しっぱなしじゃないか。

仕方無い。
入れるか。


「ちょっと待ってろ」

と言って玄関に頗(すこぶ)る時間をかけて行く。

仕事をしようと思っていたのに。
そのあとは買い物に行って、Aの好きなちらし寿司の材料を買おうと計画していた。

でもきっとこいつらはすぐに帰らない。
俺の休日は完全に無くなった。


そうこう考えていると玄関に着き、深い溜め息を吐いて玄関を開けた。


「やぁ。上がるのかい？」
「心底嫌そうな顔しながら言わないでよー」

と紫原が言う。

俺の顔が引きつっている気がしていたのはどうやら気のせいではない様だ。

再び溜め息を吐き、門を開けに行く。


「相変わらず大豪邸だな」
「家政婦を雇わずによくこの豪邸に住めるのだよ」

と青峰は家を見渡しながら、緑間は感心しながら言う。

「将来子供が出来たときに伸び伸びと育てたいからね。Aは贅沢をしたがらない。『人は物じゃない』と言われたよ」

と答えながら玄関を開ける。

二人暮らしには少し大きいだけだ。
俺がこいつらにスリッパを出す日が来るとは…


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