【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める【赤司征十郎】

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「憧れますね！素敵な御夫婦じゃないですか！」
「ふふっ。よく言われます」
「否定しないんかい！」

と征十郎さんも翔君も時々笑いを入れながら話す。


「本当に馬鹿だよ。俺にこんな質問ばかりしてくるんだ。妻を愛しているか？愛しているに決まっているだろう。愛していなければ俺はここには居ない」

と征十郎さんは言いながらいつの間にか出したお酒を飲んでいた。
征十郎さんはよく、こんな愚痴を溢しながらお酒を飲む。

私は苦笑しか出来ない。


「ぶっちゃけ、奥さんのここが特に好きとか嫌いとかありますか？」
「妻の事は駄目なところも含め好きですよ。欠点も俺には愛しく見えます。でもそうですね。嫌いというよりやめてほしいことが一つだけ」

と征十郎さんは翔君と話している。
こんなにこやかに話しているのにどこが嫌いなんだろう。

まぁ営業スマイルだけど……


「やめてほしいことですか…」
「はい」
「なんですか？」
「俺中高とバスケ部入ってたので友達も男が圧倒的に多いんですよ。妻は俺の友達と普通に仲良くなるので、俺をそっちのけで男と話さないでほしいと言うのがあります」

と征十郎さんは微笑んだ。


「ちゃんと征十郎さんが話し掛けてきたら受け答えしてますよ？」
「俺が話し掛けないとAは俺に話し掛けてくれないじゃないか。第一、テツヤ達に比べて俺の扱いは雑だ」

と征十郎さんは拗ねたように言った。

雑？
普通に受け答えしてると思ってたけど……

征十郎さんからしたら雑だと思ってたのか……


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