【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ26)

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面倒事しか起きない件について。ページ26

「大体君は彼女を何だと思っているんだい？
悪趣味な君にAちゃんは悪影響だよ。」
「悪趣味とは何だね！？貴様のティーカップを集めている事の方が僕にとっては悪趣味なのだよ！何がしたいのかね！」
「高校三年生にもなってフランス人形を片手に腹話術をする斎宮君に比べたら可愛らしい方だよ。」
「腹話術ではない！！マドモアゼルだ！！！」

「う～みゅ…。折角来てくれたのに何してるんッスかね…」
『もう戻っても良いかな？』
「大丈夫だと思うッスよ。むしろこのまま居たら面倒な事になりそうッス。」
『なかなか話が分かるじゃないか鉄虎君』
「押忍！！」

2人の口喧嘩を鉄虎君と眺めていた私達。
この子とは気が合いそうだ。

『じゃあ気付かれないように戻るね』
「分かったッス！」

__キーンコーンカーンコーン

そう教室から出ようとすると同時に鳴る前半の終わりを告げるチャイム。
前半が終わったって事は次は後半組と交代か。

『お姉ちゃんと回る約束してるし早めに合流しよう』

電話して合流しなきゃ。
そんな矢先にフリルエプロンのポケットが震えた。

『お姉ちゃんからだ！』

ポケットからスマホを取り出すとお姉ちゃんからメッセが来ていて。

【Aちゃんごめんなさいね、アタシ、後半組になっちゃったの言い忘れてたわァ。残念だけど後半回れないわ…。
ほんとにごめんなさいねェ…】

『…マジか…。』

しまった、それだったらお姉ちゃんに合わせて私も後半組にすれば良かった…。なんて今更後悔しても遅い。
…仕方ない、1人で回るか。

暇だったら電話して来いって七種に言われたけど意地でもしてやらねぇ。
アイツと回る位なら1人で回った方がマシだ。

『とりあえず出よう、気づかれたら面倒だ』

ガラッ

英智の回転寿司を出て廊下に出るとさっきより人が増えた様な気がする。
誰か暇そうな人居たら誘おうっと。

『まずはどこ行こっかな』
「奇遇ですね、Aさん！」

…私の聞き間違いじゃなかったら七種の声が聞こえた。
いや、こんなタイミングピッタリで出会す訳無いな。
幻聴とかやばいな私。

『とりあえず下のフロアに行こう』
「自分、無視されるのは一番嫌いであります！！」
『…お腹すいたし何か食べに』
「それなら自分と食べに行きましょう！！！」
『……』
「もしもし！聞こえていますか、Aさん！！」

…幻聴じゃねぇな。本人だわ。