七種と敬人。 ページ28
七種が私のクレープを頬張ると同時に一つの影が私達を覆った。
『敬人。』
見上げれば不機嫌そうに顔を顰めて睨む敬人が居た。
右手に焼き鳥を三本、左手には下からたこ焼き、イカ焼き、焼きそば。
そして両腕には緑のヨーヨーが釣られていて。
…意外と楽しんでるのね。
「まさかとは思うがA、この性悪眼鏡と付き合っているのか?」
「酷い言われ様ですね!今は「まだ」付き合って無いですので御安心を!
ですが彼女はいずれ自分の物になるので!」
「ほう?自信がある様だな貴様。だが悪いな。
こいつは俺の物にする、身を引け。」
「御遠慮します!」
眼鏡同士の喧嘩が始まる。
この2人は相性が悪い様だ。
そんな言い合いをする2人を気に留めずクレープを食べる。
「…埒が明きませんね。ならば蓮巳さん、自分とAさんを賭けて勝負をしませんか?」
『え?ちょっと勝手に何言っ』
「良いだろう、受けて立ってやる。だが勝負とは一体何をするつもりだ?」
おいお前ら勝手に進めてんじゃねぇぞコラ。
その前に人を賞品扱いするんじゃねぇ。
「文化祭には食品だけでなく輪投げや射的などの娯楽があります。其方で勝負をしたいと思っている所存であります!」
「成程。分かった、やってやる。」
「ありがとうございます☆では早速此方の射的で一勝負といきましょう!」
そう七種が最後のたこ焼きを頬張って爪楊枝で指した先は射的場だった。
お客さんが中で銃を構えて賞品を狙っている。
「俺を誰だと思っている。弓道部の部長を務めている俺に射的を勧めるとは…。自分が負けても良いという事か?」
「あっはっは!蓮巳さんは自分の事をなーんにも知らない様ですね!良いでしょう。
見せてやるよ、「俺」の本気ってやつを。」
七種のキャラが変わった。いや、これが本性なのだろう。
また面倒な事になってしまった様だ。
「A、これを持っておいてくれ。食べてくれても構わん。」
『有難く貰うね』
そう言って敬人に持っていた食べ物やヨーヨーを貰った。
やった、後で食べようと思っていた物ばかり!
有難く貰おう。
「では戦場へ参りましょうか蓮巳敬人さん☆」
「あぁ、一泡吹かせてやろう…♪」
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べベンべエエェェ - この作品見守るわ (2021年12月29日 13時) (レス) @page6 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
べベンべエエェェ - はい!さてはお主ずっと見ておったのかぇ…?(((殴) (2021年12月29日 13時) (レス) @page6 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
そら@蓮巳敬人の守護神(プロフ) - ベベンべエエェェさん» さては翠推しですね!?笑 (2021年11月12日 13時) (レス) id: 92b3941dae (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - ヤンデレ翠も好きだぜ☆ (2021年11月11日 21時) (レス) @page8 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - そら@蓮巳敬人の守護神さん» では、basicから始めてみますね!ありがとうございました! (2021年9月24日 6時) (レス) id: 16578cedfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そら | 作成日時:2021年9月22日 12時