【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。

メンヘラ第二号参上 ページ27

『あぁ、やっと解放された…。翠、力強いんだよ…。炒飯出るかと思った。』

ガタンっ

下校時間になり靴箱から靴を出す。
あれから1時間位抱き締められ体の節々は悲鳴をあげていた。

今日は色々災難な日だったな…。
まぁ蓮巳先輩の本音も聞けて今日はぐっすり眠れる。
ある意味良い日かもね。

「A。遅かったな。」
『げっ蓮巳先輩』
「げっ、とは何だ。先輩に対して失礼な奴だな。」

学校指定の革靴を履くと同時に蓮巳先輩が腕を組んで靴箱にもたれかかっていた。

翠に続いて蓮巳先輩はキツいって。
マジで勘弁して欲しい。

『ではさようならいおん』
「待て。貴様に話がある。付き合え。」
『私は無いです。さよならいお』
「ならここで話そう。単刀直入に言う。
高峯と関わるな。」
『また見てたんですか』

反省したんじゃないのか。
てか私だって深くは関わりたくないよ！！！
怖いもん！！！

「弓道部の帰りにたまたま見えただけだ。
何でもいい。高峯と関わるな。」
『そんな事言ったって翠が関わってくるんですよ』
「翠だと？貴様何故あいつだけ呼び捨てなのだ！」
『翠に言われたからです』
「なら俺の事も下の名前で呼べ。」

面倒くさいってそういうの。蓮巳さんよぉ。
こちとら翠に締め付けられて炒飯吐くとこだったんだよ。

『…帰らせて下さい。』
「なら俺の事も下の名前で呼べ。なら帰してやろう。」
『……』

言える訳が無い。下の名前を忘れただなんて。

蓮巳…蓮巳なんだった？
駄目だ全っ然思い出せねぇ…。

翠のインパクトが強すぎてあいつの顔しか出てこない。
こうなったら強行突破だ。

と、私は蓮巳先輩の右横に素早く駆け込む。
そしてこのまま…走る！！



「っおい待て！！」

誰が待つか！！



「待てと言っているだろう！」


あ。普通に捕まっー。

『えっ、ちょ蓮巳先輩っっ！！』

ガタンっっ

物凄い力で両腕を靴箱に抑え付けられ動きを封じられる。



カタッ

そして床に蓮巳先輩の眼鏡が落ちる。



『…は、』

眼鏡が取れた素の蓮巳先輩と目が合う。


ちょっ待って。



眼鏡で気付かなかったけどバカイケメンじゃん…


いやそれよりちょっとこの状況結構やばいんじゃー。

この人もなかなかやばい→←メンヘラ度カンストしてますやん！！！

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