【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。

一通の手紙 ページ21

＿＿『なんて事があった訳です…。』
「ハスミン先輩、そんなにAの事が好きなんだねー。ウッキー残念！」
「うぅ…明星君傷を抉らないでよ…」
「でもまさかあの副会長が恋愛とはな…。
それに遊木まで一目惚れをしていたとは。」

結局一限目は完全に潰してしまい、あっという間に昼休みまで来てしまった。

一限目の時に何があったのかスバル君達に説明を終えればウッキーまで私に一目惚れをしていた事が分かった。

何、私眼鏡に好かれやすい体質？


『もう歩く度に噂されるよ…。蓮巳先輩のせいで…』
「大丈夫か？気分転換に金平糖を食べろ。」
『ありがとう、氷鷹君…。』

氷鷹君から和紙の小包に包まれた金平糖を受け取る。
お言葉に甘えて1粒金平糖を口へ放り込めば口いっぱいに甘さが広がる。
体に染みる甘さだ…。

__「A殿！」

タタタッ

すると軽い足取りで颯馬君が教室に入ってきた。
何やら手に封筒を持っている。

『どうしたの、颯馬君』
「蓮巳殿からA殿に渡してくれとの事で」
『ぶっっ…！は、蓮巳先輩から…！？』

そう言って渡されたのは一通の手紙。

恐る恐る開いてみれば達筆な字で文字が綴られている。
読みにくっ！！いつの時代の手紙だよ。

「Aへ
まずは俺の事を知ってもらおうと思う。
俺は弓道部の部長を務めていて成績は毎回トップを取っている。
自分で言うのも何だが頭は良い方だと思う。
勿論アイドルとしても日々努力を怠っていない。
好きな食べ物は麻婆豆腐、嫌いな食べ物は大豆、
誕生日は9月6日、血液型はA型だ。
他にも聞きたい事があれば聞け。
蓮巳」

…いや長ぇな。めちゃめちゃ細かいし。
しかも律儀にちゃんと蓮巳って書いてくれている。

『…ありがとう、颯馬君…。』
「蓮巳殿はとてもお優しい方である！
わざわざA殿の為に筆で書いていた。
流石我の主であるな！」
『ほんとだ良く触ったらこれ和紙だ』

まぁ蓮巳先輩の事が分かったのは嬉しいけどここまでするか…？

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