【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。

蓮巳先輩は要注意人物！？ ページ14

__それから2時間程紅茶部で過ごし、あっという間に下校時間になってしまった。

『美味しいお茶ありがとうございました！』
「気に入って貰えた様で良かったよ。また来なさい。」
「A先輩なら大歓迎です！」
「ま、アンタなら来ても良いよ〜…。」

紅茶部の3人に挨拶をして靴箱へ向かった。

今日は楽しい1日だった。何なら前の学校より楽しい。

『最初はビックリしたけど皆優しくて良い人だったなぁ』

結局英智先輩も瀬名先輩とも仲良くなれたし。
やっぱり話してみる物だな。
明日も来るのが楽しみ。

そして上履きを靴箱に入れて靴を取り出す。
靴を履くと同時に声を掛けられる。

「A。」
『あ、瀬名先輩。』

前を向けばスクールバッグを持った瀬名先輩。
夕日をバックに立ってるから余計にかっこよく見える。

「もう帰るの？」
『はい！瀬名先輩は？』
「アンタの事待ってたの。夕方と言えどまだ夏じゃないからすぐ暗くなるでしょぉ？
そんな中女の子を一人で帰せないから。」

イケメンがイケメンセリフを言うと映えるなあ…
それにわざわざ待っててくれたんだ。

『ありがとうございます！』
「ほら、帰るよ〜。…って言いたい所なんだけど、
覗き見は良くないんじゃない〜？蓮巳。」

そう瀬名先輩が振り向いて言えば靴箱の影から出てきた蓮巳先輩。

よく気付いたな！？全然気づかなかった…。

「…気付いていたのか。」
「さっきからコソコソ鬱陶しいんだけど何？
ガーデンテラスの時から居たよねアンタ。」
『そんな前から！？』

蓮巳先輩怖ぇよ。
良い人なのは分かってるけど怖いわ。

「何かこいつに用でも有るんだったら口で言いなよ。」
「別に用はない。…気を付けて帰れよ。」

最後に眼鏡を上に上げて蓮巳先輩はその場を去ってしまった。
え、何。めちゃめちゃ怖いんだけど。
私蓮巳先輩に何かした！？
理由が分からないのが一番怖ぇよ！！

『な、何だったんだろ』
「…アンタ、気をつけた方がいいよ。」
『えっ』

瀬名先輩までそんな事言うのやめろや！！！！！！
そんな事言われたら私の中の蓮巳先輩の印象が要注意人物になっちまう！！！！
今のところ1番まともかつ信用出来る人間なのに！！！

「とりあえず暗くなる前に帰るよぉ。」
『せ、瀬名先輩！待って！！』

蓮巳殿恐怖症→←瀬名先輩の謝罪

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