えーちが夢ノ咲にやって来た。 ページ6
「やぁ♪Aちゃん、新生徒会長。」
『げっ英智』
「うわっ前会長！？」
生徒会室で会長の真緒君の手伝いで書類をまとめていると、ベージュのカーディガンをふんわり着こなした彼氏の英智が普通に入って来た。
何でこの人がここにいるんだよ。
『英智、スタプロは？』
「休憩時間さ。君のクラスに行っても居なくてびっくりしたよ。2人は仲が良いみたいだね？真緒。」
そう私から目線を外し、真緒君を見下ろしてニッコリ微笑む英智。
…圧が凄いんだわ。何なら目が笑ってない。
「…えーと…何か用ですかね？」
「…Aちゃんと仲が良いみたいだけど渡さないよ」
『英智、私達そんなんじゃないから』
そう2人の間に入って距離が近い英智を押し返す。
英智は不満そうだ。
『ごめんね真緒君。うちの英智が』
「いや、大丈夫だから気にすんな。にしても本当に2人付き合ってんだな。」
珍しい物を見るみたいに私達の事をじっと見つめる真緒君。
そうだったな。私達付き合ってんだな。
恋人らしい事余りしてないから忘れ飛んでたよ。
『うん、一応ね』
「酷い言い方をするね。僕らは将来を誓い合った仲だろう？」
『そうだっけ？まぁ何でもいいけど』
「良くないよ。君の家にあるミズハノメのサインが書かれた色紙折り曲げてあげようか？」
『それはやめて』
そんな私達の会話を聞いて真緒君が突然笑い出す。
「まさかあの会長とAがそんな関係になるなんてな。
あの時は想像も付かなかったよ」
『私もそれは思う。どっちかと言うと蓮巳先輩の方がタイプだもん』
「Aちゃん、それは聞き捨てならないな。
後で敬人の寺を燃やして金閣寺ごっこをしよう。」
しれっととんでもない事を言う英智にももう慣れてしまった。
「柔らかくなったよな、会長も」
「嫌味かい？新生徒会長さん」
「いや、何でもないっす。」
でも真緒君の言う通り、1年前は考えられなかった。
まさかあの性悪会長に告白されて付き合う事になるなんて。
まぁ何やかんや優しくて頼りになるけど。
「…さぁ、Aちゃん。話を聞かせてもらおうか」
『え？話？』
いきなり肩を掴まれて圧のある笑顔で言ってきた英智。
「敬人の方がタイプという件について討論しようじゃないか。」
『あ、いやその』
「何なら本当に寺を燃やしに行こうか」
『それはやめてあげて』
__まぁそんな感じで私の彼氏は意地悪で嫉妬深いんです。
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そら@蓮巳敬人の守護神(プロフ) - 紅狼鬼さん» 初コメありがとうございます！楽しんで貰えたようで嬉しいです！笑更新もまだまだして行くつもりなので良かったらこれからも宜しくお願い致します！ (2021年9月26日 23時) (
レス) id: 92b3941dae (このIDを非表示/違反報告)
紅狼鬼(プロフ) - 初コメ失礼します！凄く面白い作品です♡失礼ながら、笑いながら読んじゃいました(〃ω〃) (2021年9月26日 20時) (レス) id: d797059a97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2021年9月18日 21時
