えーちと初めてのお菓子作り。 ページ3
「Aちゃん。今日は2人でこれを作りたいな。」
休日のお昼前の事。
英智にスマホを見せられる。
映し出されていたのは一松柄のクッキーのレシピだった。
『…英智、この前パスタを燃やした事忘れたの？』
「勿論覚えているよ。あれは衝撃的だったね。」
『今の英智にお菓子作りは難しいと思うけど』
「だから2人で作るんだよ。」
最近英智は料理にハマっている。
10品中8品は失敗したけれど本人は満足らしい。
そんな彼にクッキーなんて果たして作れるのか？
『せめてホットケーキからとかにした方が良いんじゃない？』
「あんなの粉入れて混ぜて焼くだけじゃないか。
簡単過ぎてつまらないよ。」
『茹でるだけのパスタを燃やした人に言われたく無いんだけど！？
まぁ何事も経験って言うしやってみようか？』
「完成したら敬人や渉に食べさせてあげたいね」
と、英智の初めてのお菓子作りがスタートしてしまった。
いくらの料理音痴な英智でも私がついていれば大丈夫だろうと見くびっていた。
__『英智！！100gって言ったよね！？』
「おや、０が1つ多いね。なら10倍にして作ろうか。」
『卵は卵黄と卵白に分けて！』
「あまった卵白は敬人に飲ませよう♪」
『アルミホイルを電子レンジに入れるな！！殺す気か！！』
「君が死んだら僕も追うよ。」
『小麦粉を食べちゃダメー！！！』
「自然の味が口に広がるね。」
レシピを英智に伝えて指示するも、それすらまともに出来ない英智に頭を抱えながら何とか完成させた。
『…まぁクッキーの形は保っているけども…』
「沢山出来たね♪」
形は歪だがちゃんとクッキーにはなっている。が
明らかに量が多い。
初っ端から小麦粉100ｇを1000ｇにした英智のせいだ。
そのおかげで10倍にして作らされたのだ。
『こんなに誰が食べるの！？』
「TrickstarやALKALOIDにも配ろうか。」
『それでもまだ余るよ…』
ステラおばさんもびっくりだよ。
まぁまだ形を保っているだけマシだ。
「でも楽しかったね♪
Aちゃんの焦りようと言ったら…ふふっ、」
『何笑ってんねん』
ヘラヘラ笑う英智に1発蹴りを入れたくなる。
これが守沢先輩なら絶対蹴ってる。
何なら飛び蹴りかましてる。
この人蹴ったら折れそうで怖いんだもん。
後で慰謝料請求されてみろ。お先真っ暗UNDEAD状態だわ。
__「次の休日はザッハトルテを作ろう」
『あんたはクッ〇ングママで勉強してきて』
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そら@蓮巳敬人の守護神(プロフ) - 紅狼鬼さん» 初コメありがとうございます！楽しんで貰えたようで嬉しいです！笑更新もまだまだして行くつもりなので良かったらこれからも宜しくお願い致します！ (2021年9月26日 23時) (
レス) id: 92b3941dae (このIDを非表示/違反報告)
紅狼鬼(プロフ) - 初コメ失礼します！凄く面白い作品です♡失礼ながら、笑いながら読んじゃいました(〃ω〃) (2021年9月26日 20時) (レス) id: d797059a97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2021年9月18日 21時
