度し難い彼に愛されたい！【蓮巳敬人】 (ページ16)

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はすみんと喧嘩。ページ16

「やはり朝は白米、納豆、味噌汁、魚そして漬物の組み合わせに限るな。
なかなか貴様も分かっているじゃないか…♪」
『日本人の朝ご飯といったらこれでしょ』

ある日の朝ご飯。
今日ははすみんの大好きな和食だ。
だからいつもより機嫌が良いはすみん。

お互い向き合って箸を進める。
はすみんとは同棲しててまだ結婚はしてないけど、こういうのって新婚生活っぽくてドキドキする。

『～♪』

そう小鉢に盛られた納豆に予め刻んでおいたネギを流し入れた。

__これが事件の始まりだった。

「貴様、何をしている」
『何って納豆にネギを入れてるだけだけど』

いきなりの問いに答えれば箸を止めるはすみん。

「阿呆か貴様！！！朝飯のネギは味噌汁に入れて食べる物だろう！！納豆に入れる阿呆が何処にいるんだ！！！」
『はぁぁっ！？逆に味噌汁にネギ入れる心理が知りたいわ！！！納豆にネギは飯に明太子乗せる位の美味さが生まれんだよ！！！！』

突然始まった喧嘩。
我が家では日常茶飯事だ。この前は将来産まれた子供にムー〇ーマンを履かせるかパ〇パースを履かせるかで3日間大喧嘩をした。

「納豆にネギ等入れたら納豆の柔らかい食感が味わいづらくなるだろう！！！」
『やかましいわ！！！大豆嫌いの坊さんが何言うとんねん！！！』
「貴様がやかましい！！！何でもいいから俺の言う事を聞いてネギを味噌汁に戻せ！！！」
『何だとコラ！！！私の地元ではこれが普通だったんだわ！！！
それを否定すんのか眼鏡！！！』
「俺の地元では味噌汁にネギが当たり前だ！！！」

ダァン！！

机に両手を置いて立ち上がるはすみんに対抗して私も立ち上がる。

話の通じない眼鏡が…！！！

『食った事あんのかネギ納豆を貴様は！！！』
「そんな物口にしたいとも思わないな！！！」
『食った事ねぇのにごちゃごちゃほざいてんじゃねぇぞ、テトラポットにこびり付いたコケみたいな頭しやがって！！！』
「何だと貴様！！！そこまで言うか！！！」
『本当の事だろ！！！それとも何だ、スー〇ーカップの抹茶か！？あぁ！？』
「俺はハーゲンダ〇ツのグリーンティーだ！！！
あんな安物と一緒にするな！！！」

あったま来たこの海藻野郎…！！！

『スー〇ーカップを侮辱すんじゃねぇよ！！！
ハーゲンダ〇ツなんて高い癖にちっせぇじゃねぇか！！！』
「それが良いんだろう！！欲張るから太るんだぞ！！」
『黙れ！！！リズリンからリストラされろ！！！』

__2時間後、やっと喧嘩が収まったそうな。