お騒がせヒーローと苦労人ハイエナ 《漣ジュン＆守沢千秋》 ページ4
｢どうしたものっすかねぇ…｣
おひいさんに用事を押し付けられて夢ノ咲に来たものの門が閉められている。
これじゃ用事所か立ち入る事も出来ないじゃないっすか。
｢あのアホ貴族…。もしかして連絡していないんじゃ…。｣
｢どうしたどうした少年！！悩み事か！？｣
門の前で頭を抱えていると門の向こうから喧しい声が聞こえてきた。
ふと顔を上げると見覚えのある顔があった。
この人は確か流星隊の…
｢守沢千秋…先輩だったか…？｣
｢俺の事を知っているのか！！君は確かAdamの七種君だったな！！｣
｢いやEveの漣ジュンなんですけど…。｣
寄りによってあいつに間違われるなんて…
｢あぁ！そうだったな！！すまない！
というか君はどうしてそんな所に居るんだ？｣
そうだ。この人は夢ノ咲学院の生徒だ。
ならこの人にこの門を開けてもらおう。
｢夢ノ咲に用事があったんですよぉ。守沢先輩ここ開けて貰ってもいいっすかね？｣
｢そうかそうか！！だがすまない！俺はこの門を開けられないんだ！鍵を持っていなくてな！｣
｢いや、そこ自慢げに言う所じゃないっすよ。
じゃあ誰か呼んで来て貰っても…｣
｢大丈夫だ！！俺は流星レッド 守沢千秋！！
真っ赤な情熱でこの門を打ち破るぞ！！！！｣
あぁ、どうして夢ノ咲の奴らって馬鹿ばっかりなんでしょうね。
｢行くぞ！！！流星キーック！！！！｣
ガンｯｯ
｢うわっマジでやりやがった…。｣
思い切り鉄で出来た門を右足で蹴った守沢先輩は案の定痛みに苦しんでしゃがみ込んでいる。
｢くっ…！！せめてブルー達が居れば…！
だが七種！！！俺はこんな所で諦めないぞ！！｣
｢だから漣なんですって。もう良いんで他の人呼んできて貰ってもいいすか？｣
この人人の話聞かないタイプか。
うちのおひいさんとよく似ていてうんざりする。
｢流星隊は負けない！！！シャキーン！！！流星ソード！ダイナミックメタリックキングパワー！！！！｣
ガァァン！！
やたら長い台詞を叫び門に拳を振った守沢先輩。
｢くぅぅ…拳が痛い…。｣
オレは周りの目線が痛い。
｢はぁ…大丈夫っすかぁ？｣
｢おや、漣君じゃないか。｣
すると守沢先輩の後ろから優雅に歩いて来た一人の男子生徒。
｢あ、天祥院さん。夢ノ咲に用事があるんでここ開けて貰ってもいいっすかね？｣
｢あぁ、今開けるよ。うちの千秋がごめんね。｣
｢いや、慣れてるんで大丈夫です。｣
｢？それなら良いんだけど…。｣
一番星のアイドル 《天祥院英智＆天城一彩》→←流行りに乗ってみたい二人 《天祥院英智＆蓮巳敬人》
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作者名：そら | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sora_Ux_xUoO
作成日時：2021年7月12日 1時
