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「全く、君はそんな事も出来ないのかい?」





「申し訳、ありません…」





何時も何時も、太宰に殴られ、拳銃で撃たれ、罵られる芥川。





『おいで、芥川。傷の手当をしよう』





「手当など無用です」





『芥川。ちゃんと手当しとかないと、任務に支障が出ちゃうよ。何より、太宰の訓練が受けられなくなっちゃう』





「……」






太宰の事を云うと、おずおずと私の前に座る。





『君は太宰を慕ってるんだねぇ……。こんなに酷い事をされても、君は弱音の一つも吐かない。そこらの幹部より強いよ、君は』





「僕は強くなどありませぬ。太宰さんは、僕が弱者なので、あの様に接されているんです。僕は、もっと強くなって、太宰さんに認めて、貰えるよう、に……」






『…芥川?……寝ちゃったか』






手当の途中なのに眠ってしまった芥川の頭をポン、と叩く。






『何もかも吐き出して仕舞えば良いよ。太宰の鞭は、余りにも痛すぎるからね』






私は君の飴だから、その痛みを少しでも和らげてあげるよ。






鞭が無くなった今でも。執筆状態:連載中

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- 楽しみにしてます (2017年11月8日 0時) (レス) id: fa32aef113 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼琳 | 作成日時:2017年1月28日 22時

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