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「い…たた」
「A、大丈夫？2日目なんでしょ、今日」
「うん…ありがと。でも、あたしが休むと大変だから、部活行ってくるよ」
「ただでさえ生理痛重いのに…大変だね。頑張れ！」
「うん！頑張る！」
『今日に限って』。
あたしだけじゃなく、きっと女性たちはみんな、
この神様のいたずらに苦しめられてるのだ。
・
あたしこと、鈴乃Aが、マネージャーになって結構経った。
この前貰った、音駒のジャージを大袈裟に羽織ってみる。
仲間なんだなって、心がほわほわしちゃう、ジャージって不思議で、素敵なアイテム。
部員も仕事も大分覚えて、やっとマネージャーらしいことできてきたかなって時…
その日は、他校から生徒を呼んで、うちでの合同練習を行うという予定だった。
慣れたと言ってもまだまだで、無駄なく動ける訳では無い、そんなマネージャーでも、
仕事量が一気に増えるのだ。
「こんにちは」
「お、マネージャー！来て早々悪いけど、相手さんあと10分で到着するらしいんだ。」
「10分！？そんな！予定ではもう少し遅かったのに…」
「それがなぁ、思ったより混んでなくてバスが早く着きそうなんだと」
友達とうだうだ話してる場合じゃなかった！！
数分前の自分とどんどん酷くなる生理痛を責めつつ、これから何をするかを急いで考える。
えーと、まずステージの下から椅子を出さなきゃ。
得点板も運んで、ドリンク作ったらタオルと一緒に用意して、それからそれから、試合の前はボールを拾って集める…
(これを…あと10分以内で…できるかな？)
いや、やらなきゃっ。頑張れあたし！
気を引き締めて体育館を駆ける。
そしあらかた準備が終わったころ、大勢の人が体育館に向かってくる足音が聞こえてきた。
「こんちゃーーッス！」
「こんにちは！今日は遠いところお越しいただき、ありがとうございます。どうぞ、よろしくお願いします」
「おねがいしゃーす！！！」
(ギリギリ間に合った…良かった)
ほっ、と胸をなでおろしたのもつかの間、両チームは軽く挨拶を済ませると、足早に位置についた。
「じゃ、マネージャー、そっち得点頼むな」
「はっ、はい！」
この試合、うまく仕事をできるだろうか…？
あたしは不安を抱えつつも、得点板の隣に用意した椅子に腰を降ろすのだった。
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たかな(プロフ) - ライグリールさん» ありがとうございます！！ (2020年7月30日 6時) (
レス) id: 73a36fd221 (このIDを非表示/違反報告)
ライグリール - すごい…リエーフがかわいい…！おもしろかったです！ (2020年7月27日 21時) (レス) id: 10ffdced2d (このIDを非表示/違反報告)
たかな(プロフ) - 夜空さん» コメント、とっても嬉しいです！！読んでくれてありがとうございます！！！ (2020年2月21日 21時) (レス) id: 76ca1e95bd (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - すごく面白かったです。リエーフ君、カッコいいッ (2020年2月20日 19時) (レス) id: abc6410102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TANAKATUKI | 作成日時：2020年2月7日 3時
