非道か、薄情か ページ38
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ツカツカとココア○ガレットを咥えながら薬品くさい病院の廊下を歩いてると、何処かで見たシルエットが反対側から歩いてくる
海苔を眉毛に貼っつけたみたいな太眉
あぁ―…
蔵場「おや、紅木さん。もう宜しいのですか?」
お前だったか…クソ野郎……
相変わらず人畜無害そうな金持ち気取ってるけど、人間腹の中が分からねーもんだな
蔵場「ミツバから話は聞いております。
彼女も話したがっていましたよ。積もる話があるでしょうし、もう少しゆっくりなさっては…」
『いーや?もう十分話せたよ。
むしろ悪かったな。少し話しすぎたみてぇでさ。
今グッタリしてるから少しだけそっとしてやってくれ』
蔵場「そうですか…。いやはや、お忙しい中お見舞いに来てくださった上にミツバの話し相手まで…。
何から何まで、ありがとうございます」
『い〜え〜』
律儀に頭を下げる蔵場に手をヒラヒラさせながらその場を後にする
次の角で曲がると、蔵場の姿は見えなくなった
_ガリッ
『…腐れ外道が』
蔵場の姿が見えなくなった瞬間、思わずココア○ガレットを噛み砕いた。
ミツバさんが真選組関係者と知っておいて囲いやがって。顔見ただけで吐き気がしてしょうがねぇ
___
一方、蔵場
蔵場「……紅木Aとの接触失敗、ですか。
思ったより難しいものですね。真選組を身内として囲うというのは……」
ボソリ。独り言を呟くと、何事もなかったかのようにミツバの病室ヘ入っていった
その数時間後だ。お見舞いに来た坂田銀時の目の前でミツバの病態が急に悪化したのは
_
__
山崎「急に容態が悪化したって。かなりマズイみたいで…。
家族の者はそれ相応の覚悟をしておけと医者が…」
真っ暗な夜空
今夜、ミツバの婚約者である蔵場が闇取引を結構する港で
まるで声までもが病に侵されたかのように貧弱なものだった
山崎「副長、言ってあげてください!
こんな時に仕事なんざ…それもよりによってミツバさんの婚約者をしょっぴこうなんて…」
酷です…。そう語っても彼は動こうとはしない
彼は間違ったことはしていない
警察として、一刻も早く攘夷志士の暗躍を食い止めなければならない
けどそれは今じゃない。と山崎は言う
「俺が薄情だとでもいうつもりか。そうでもねーだろう。
てめーの嫁さんが死にかけてるってのに、こんな所で商売にいそしんでる旦那も、いるってんだからよォ」
果たして土方の行動は、非道だと片付けていいものなのか―
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バナナ(プロフ) - honoさん» お待たせしてごめんねぇぇ…すごい時間かかったけど戻ってきたよぉ、お話書くの頑張るねぇ……。コメント、ありがとございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - み○きーさん» うわぁぁあん、こんなに長くお待たせしてしまってごめんなさぃぃ…続き待っててくれてありがとぉ……コメントもありがとぉぉ…… (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - よのやさん» たいっっへん長らくおまたせしましたァァァ!!!ミツバ篇、感動の回になるようにお話を考えますので、何卒、何卒ぉぉ…!あったかいコメントありがとうございますぅぅ!! (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
hono - このお話、大好きです︎🫶🏻更新待ってます!! (2023年4月10日 2時) (レス) @page38 id: 7d61f04700 (このIDを非表示/違反報告)
み○きー - 続き楽しみです!待ってま〜す! (2023年3月31日 22時) (レス) id: e1b7b0a3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バナナ | 作成日時:2022年4月6日 21時