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道場から出て歩くこと数分
近藤さん達が待っている出発点から少し手前に差し掛かる所テミツバさんが口を開いた
ミツバ「あのね、Aちゃん。
Aちゃんにお願いがあるんだけど、良いかしら？」
『うん、良いよ』
旅立つ前にする頼み事
離れてしまうミツバさんのお願いと思うと断ることが出来ず二つ返事で了承した
返事を聞いたミツバさんはぱぁっと顔を輝かせた
ミツバ「ふふっ。じゃあちょっと目を瞑って後ろ向いててくれる？」
『え、今？』
ミツバ「ほら早く早く」
近藤さん達が待ってるから少し戸惑うが、結局流されてミツバさんに従う
目を瞑ってミツバさんに背を向けると、
＿＿ふわっ
『ぅえ？』
ミツバ「まだ目を開けちゃ駄目」
あ、ハイ。と返事して緩くなった瞼を固く閉じる
なんか頭が軽くなった気がする。いい意味で。
あと首筋が涼しくなったような気がする
ミツバ「はい、目を開けてみて」
『····すッげ』
目を開けて後頭部をペタペタ触ると後ろ髪が一つに括られていた
髪の毛以外にも太めの紐がプラプラと揺れていた
『ねぇこの赤い紐何てやつ？
なんで髪の毛縛ってるの？』
ミツバ「これは結紐っていって髪の毛を纏める髪留めなの。
Aちゃん髪の毛伸ばしたままだから、それで剣を振りかざしたら危ないでしょう？」
ヤベ、髪の毛のことなんて気にしたことなかった
もしかして今まで言われてなかっただけで試合とか危ないって思われてた！？？
と一人でワタワタ手を動かしていると、その手をミツバさんに取られる
驚いてピタッと動きを止める
『あ、えと、ミツバさん？』
ミツバ「ねぇ、Aちゃん····
私を連れてって」
『っ！！』
そのお願いを聞いて肩を跳ねさせた私に、ミツバさんは困ったように眉毛を下げて笑う
ミツバ「勿論私の事じゃないの。
その結紐を私だと思って連れってって欲しいだけだから。
Aちゃんが無事生きてられるようにする御守り。
私のお願い、聞いてくれる？」
弱々しく手をキュッと握られる
私はその手を強くギュッと握り返す
『勿論。何処にだって連れて行く。
肌見放さず御守りつけてるから。
だからミツバさんも、元気でいて。約束』
ミツバ「うん」
赤い紐が結んだ約束
この日私達は武州に大切な人を置いて旅立った
けれど何年経っても、この約束が途切れることはない＿＿
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バナナ(プロフ) - honoさん» お待たせしてごめんねぇぇ…すごい時間かかったけど戻ってきたよぉ、お話書くの頑張るねぇ……。コメント、ありがとございますぅぅ！！ (9月12日 15時) (
レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - み○きーさん» うわぁぁあん、こんなに長くお待たせしてしまってごめんなさぃぃ…続き待っててくれてありがとぉ……コメントもありがとぉぉ…… (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - よのやさん» たいっっへん長らくおまたせしましたァァァ！！！ミツバ篇、感動の回になるようにお話を考えますので、何卒、何卒ぉぉ…！あったかいコメントありがとうございますぅぅ！！ (9月12日 15時) (レス) id: 25349aa23d (このIDを非表示/違反報告)
hono - このお話、大好きです︎🫶🏻更新待ってます!! (2023年4月10日 2時) (レス) @page38 id: 7d61f04700 (このIDを非表示/違反報告)
み○きー - 続き楽しみです！待ってま〜す！ (2023年3月31日 22時) (レス) id: e1b7b0a3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バナナ | 作成日時：2022年4月6日 21時
