デート尾行篇 ページ28
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松平「テメェらをここに呼んだのは他でもねェ。
····奴が遂に動く」
近藤「とっつぁん、それは確かかぃ」
空も真っ暗な夜
とあるもんじゃ焼き屋では、真選組局長の近藤さんに続いて、副長の土方、総長の私、一番隊隊長の総悟がとっつぁんに呼ばれて集まっている
早く帰りたいと切実に思う。
だってマトモな人いないじゃん。
百歩譲って土方だけじゃん!
松平「上の連中がガタガタ言うなら、腹斬る覚悟だ。
決戦だよ。
奴も、奴の企ても全て潰す」
近藤「そうか。
とっつぁんがそのつもりなら、俺達の命はアンタに預ける」
さっきからとっつぁんと近藤さんしか喋ってないって?
そりゃ、理由は一つしかない
···奴って誰だ?
いや、ホント、さっきから奴奴言ってるけど誰の事言ってるのかさっぱり分からん
近藤さんは命預けるとか言ってるけど、私は相手が誰だか分からない状態で
空気読めって言われても、その場と空気と命賭けられたら誰もが命取るだろ
だが、この状況で“奴って誰?”とか聞けないのでわからない状態のままだけど
松平「フッ、頼りにしてるぜィ」
席を立ち、去っていくとっつぁんに頭を下げる
結局、奴が誰だか分からないが近藤さんに聞くしかない
近藤「トシ、総悟、Aちゃん。
一つ聞きたい事がある」
土方「なんだ?」
近藤「奴って誰かな?」
土方「知らねーのかよ!!」
駄目だったわ
近藤さんも知らなかったらしい
····じゃあなんでとっつぁんの話のんだんだよ
沖田「やっぱり攘夷浪士ですかねィ」
『とっつぁんのことだ。
どーせ、どうでもいい事だろうな』
近藤「Aちゃん、この世にはどうでもいい事なんてないぞ!
俺達はとっつぁんに拾ってもらった身だ。
俺達はとっつぁんを信じて着いていくのみ!!」
『うるせぇよゴリラ。
奴が誰だかも知らなかった癖に』
土方「A、やめてやれ。
これでも近藤さんはとっつぁんの事で大変なんだぞ」
そーいや、この前とっつぁんに連れてかれた近藤さんがボロボロになって帰ってきてたな。
ご愁傷さま····
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作者名:バナナ | 作成日時:2021年9月27日 11時