女だけど真選組総長やってますが何か？２ (ページ14)

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NOside

〜in万事屋〜

大江戸信用金庫での事件の次の日

万事屋従業員の一人神楽は解雇され、星海坊主と共に自分の家へ帰る事になった

それを聞いた新八は銀時と揉めてしまい、万事屋に残ったのは銀時と定春の二人になってしまった――

銀時「なーにが二人になってしまった――、だよクソ作者。

これで良いんだよ。
俺も親子っていうのがよく分かんねぇが、これで良かったのさ」

『何が良かったんだ？』

銀時「ギャァァァァァァァァァ！！」

突如、銀時の後ろからひょこっと出てきたAに驚き、慌てて定春の毛に銀時は埋もれた

銀時「お、おおお前かよ！

びっくりさせんじゃねーよバカヤロー！！」

『いや、びっくりしたのは此方なんですけど。
どうした、急に大声出して。
まだ赤い着物の女にビビってんのか？』

銀時「違えーわ！お前が急に出てくるからだろ！

しかも俺はビビってねーし！？」

定春に抱き着きながら弁解する銀時の説得力の無さに、ジト目で話を聞いてたAはキョロキョロと周りを見渡して、ある事に気付いた

『なぁ、旦那。
神楽と新八はどうした？
この時間に二人して居ないなんて珍しいな』

銀時「何、君は銀さんの心を抉りに来たの？
勝手に家に上がり込んだ上に今一番聞かれたくない事を聞くとか。

嫌がらせ？」

『つまり二人となんかあったんだな』

銀時「···」

未成年の女の子にハメられる二十七歳とは如何に

銀時が自分の失敗に気付いた時にはもう遅く、Aはソファに座り、理由を聞く気満々だった

銀時「···彼奴等は、万事屋を辞めてった。
もう此処には来ねぇよ」

『辞めた？
万事屋が誰よりも好きだったあの二人が？』

銀時「あぁ。
神楽は親父と帰るってんで俺が解雇した。
新八はさっき自分で辞職して出てったよ」

社長椅子に乗ってくるくると揺れらしながら話す銀時に、ふ〜ん、と返したAは興味なさげに定春を撫でた

『で、それで良かったのか？』

銀時「あぁ？だから良かったつってんだろ。
彼奴等が居なくても俺一人でもやれるから」

『あ、そう。なら良いや』

なら良いや？と言葉をオウム返しした銀時は首を傾げると、つかつかと寄ってくるAを見つめた

『じゃ、早速依頼して良いか？』

銀時「依頼って、俺に何を頼むっていうんだよ」

『ま、そんな大変な事じゃねーよ。
私の依頼は、

神楽と新八を連れ戻してくれって事』