...こういうことしていいんでしょ？［まふまふ］

２７話 ページ28

まふまふside


あのままテレビを見ていたら眠ってしまったらしく、さっき佐野さんが起こしてくれた。



なんだか新婚さんみたいだなって思ったら急に恥ずかしくなっちゃって 眠気なんて吹っ飛んだんだけど、 そんなこと知られたくなかったから必死に眠いふりをして隠したつもり。




"ぐぅ〜〜 "



さっきからいい匂いがして、僕のお腹ももう限界…





すると奥から佐野さんがハンバーグを両手にこっちへやってきた。





『…あ！ て、手伝いますよ！』





僕は今までぽけーっとただただ座っていただけの自分が恥ずかしくなってしまった。




なんで手伝おうと思わなかったんだろう……





「あ！ 起きたんですね！ じゃあキッチンにご飯が置いてあるので、それをお願いします！」









−−−−−−−−−−−−−−−






『…うわぁ、、美味しそう 』





「じゃあ、食べましょうか！
… いただきます。」





『いただきます！』





ハンバーグを一口大に切って口に運ぶ。





『おいっしい…！』





「本当ですか！！ 嬉しい！」






あまりにも嬉しそうに笑うものだから、僕まで笑顔になる。








しばらくして、僕は 歌い手の話を聞こうと思い 切り出した。







『あ、そういえば 僕のこと、数年前からファンって、言ってくれてましたよね？』




「…はい 」





えへへ と、彼女は少し照れ笑い。




よし、聞くぞ…






『その、ちょっと理由は言えないんですけど、誰が一番好きか 教えて欲しいんです…』






「…あ、はい。 …えっと、、」









緊張の一瞬だぞ









「天月さんです！！」







……へ？







「一番最初に知った歌い手さんが天月さんで、そこからまふまふさんのことを知りました！
天月さんの出てるCDは全部買い揃えてありますし、魅力なら何時間でも語れますよ！」





すごいでしょー？ と、言わんばかりのこのドヤ顔、すっっっっごく可愛いんだけど、それどころじゃなくって…








.








.








.








.








.








なんでええええええええええええええ！！？









なんで天月くんなの！？









普通ここは





「その、まふまふさん なんです/////」




ってなるか、





「そらるさんが 一番好きです…！」







のどっちかじゃないの！？









夢小説ってそうだよね！！？









なんでここで関係の無い天月くんが出てくるの…!!

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