【そらる】だったら、覚悟しとけ。 〜リクエスト短編集〜

＊雪遊び２ ページ3

『…うー、やっぱりちょっと寒いね。』


「だな…。あ、飲みもん買ってくる。」


『ココア〜』


「りょーかい」


10:30になり、二人で公園へ。


そらるは家を出る時、若干嫌そうな顔をしていたけど、私は見逃さなかった。


公園に来た瞬間、目を輝かせていたのを…！



やっぱり誰でも雪を目の前にしたらはしゃぐよね。



あ、そうだ！ 忘れるところだった。

そらるに日頃の仕返しをしようと思ってたんだった


『…っ、つめたー』


…１個でいいかな。




.





「A、こっち。 ココア買ってきたよ」



『あ、ありがとう！』



…よし、やるぞ




『おおっと 手が滑ったぁ〜(棒)』



スルっとそらるの背中と服のあいだを雪玉が滑っていく



「うぁ！！ はぁ！？ 冷たっ！！！
ばっかお前…！！

あー、くっそ、マジで冷てぇ…、」



『あははっww 楽し〜！！w』



「むかつく、、冷たいココア買ってくればよかった…」



『大成功〜！』



そのあともなんやかんや雪玉をぶつけまくってとっても楽しい時間を過ごせた(一方的)



「うぅ〜さみぃ…
完全にAのせいなんだけど」


『まぁまぁ、そんなこと言わないでw
あ、雪兎作りたい！あと雪だるま！』


「はいはい、じゃあそれ作ったら帰ろ。流石にいい大人がこんなことしてたら地域住民がひく。」



『はーい、じゃあそらるは雪だるま作って！
手のひらサイズだよ！？』



「わかった〜」



.



.



.



.




「さてと、じゃあ急いで帰りますか。」


『そうだね！流石に寒いし、帰ったら温かいココア飲も』


「Aまたココアかw」


『美味しいしあったまるからいいでしょ？』




そんな他愛のない話をしながら帰路につく。




.




.




.



ｺﾞｸｺﾞｸ…




『…ほっ、、あったまる…』



「あぁ〜うま。……へっくしゅっ」



『え、風邪とかやめてよそらる〜』



「大丈夫大丈夫、寒いだけ。」



『お風呂入ってあったまってきなよ』



「ん〜、じゃあAも一緒に。」



『え、何言ってんの！一人で入ってきなさい〜！』



「えーやだ。さみしいじゃん」



『こっちはココア飲んでゆっくりしたあと寝たいんです〜』



「けち」



『ケチって言った方がケチ〜！』




なんて今日もぎゃぁぎゃぁ騒ぎ合って…





「『温かい…』」





一緒にお風呂に入るのです。






.




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その日、冷凍庫の中では雪だるまと雪兎が二人のように寄り添っていたとか。

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