日常記録3【爆豪勝己】 (ページ5)

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頭はパニックだったけど身体は案外冷静で
押し退けるようにしてばくごーの胸を突き放す

貴｢なっ、何してっ｣

爆｢キス｣

貴｢そうじゃなくて……｣

さも当たり前かのようにそう返すから
言葉が出ない

爆｢ンだよ｣

貴｢好きでもないのに、こういう事しないで
それに付き合ってるんでしょ？、こんなの＿＿＿｣

最低、そう言ってやろうとした直前にグイッと引き寄せられてばくごーの胸にすっぽりと収まる

貴｢だっ、だから！｣

爆｢るせーな

いい加減わかれや｣

貴｢意味わかんな＿＿＿｣

ガバッと身体を引き剥がされて再びばくごーの赤い目が私を見つめる

爆｢何年拗らせてきてると思ってンだ｣

貴｢は………｣

その言葉の意味がわからなくて、次こそ本当の疑問が頭に浮かぶ

爆｢手間かけさせやがって｣

そう言って私を手繰り寄せてもう一度唇が重なった

爆｢てめぇのことが好きっつっとんだ｣

貴｢は…？｣

爆｢は？まだわかんねぇンかよ、もっかいキス＿＿｣

貴｢なっ！ち、ちがう、もう、いい！｣

ンでだよ！と怒るばくごーに距離をとりたいのに
しっかりと腰をホールドされて逃げられない

貴｢だ、だって、幼なじみのあの子と
付き合ってるんじゃないの？｣

爆｢は？だからなんでそーなんだよ｣

貴｢だって、そういう感じだったじゃん
仲良かったし、ずっと一緒にいたじゃん｣

爆｢あれはアイツが身体弱ぇからババアに面倒みろっつわれたンだわ｣

貴｢え……え、？じゃぁ、拗らせてたって、は、私に？｣

爆｢そう言ってンだろーが！
高校ンときからずっと拗らせとったわ！｣

貴｢………き、聞いてない｣

爆｢言ってねぇ｣

まさかこんなことになるて
いろんな情報に頭は混乱して整理できない

爆｢で、返事聞かせろや｣

貴｢え？｣

爆｢てめぇはどーなんだよ、はっきり言え｣

今更になって頬が熱くなる
自覚した想いがはっきりここにあるから

伝えれないと思って捨てたはずのそれが
今ならばくごーに伝えてもいいんだよね…？

ばくごーを見上げて言葉を噛み締める

貴｢……私も、ばくごーが

好き｣

それを聞いて微笑んだばくごーの顔があまりにも優しいから、ボッと体温が一気に上がる

爆｢真っ赤｣

揶揄うように熱くなった私の頬をばくごーの手の甲が摩って、耐えられない

爆｢もう逃がさねぇ｣

逸らそうとした視線を捕まえるように後頭部に大きな手が回って、今度は深いキスを落とした