日常記録3【爆豪勝己】 (ページ6)

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試着ページ6

休日の午後、勝己くんと待ち合わせした噴水の前で立っていると、ピロンと通知音がなる

画面には
『わりぃ、仕事入った』
と勝己くんからの一通のメッセージだった

カクンと肩を落として画面を開く
『そっか、お仕事頑張ってね
写真、送るね』

そのメッセージに既読が付くことはなく
そのまま携帯を閉じて歩き出す

今日は半年後に控える私たちの結婚式に向けて
ウエディングドレスの試着日だった

もうこれで3度目のドタキャン
勝己くんが悪いけでも、誰が悪いわけでもないけど
やっぱり悲しい

今日一緒に行けなかったら、またキャンセルをする訳にもいかないので一人で行くと決めた

店｢とってもお似合いです〜！｣

貴｢あ、えっと、ありがとうございます｣

勝己くんが予約してくれたお店

ものすごくたくさんドレスが置いてあるから
時間もんあるしひとまず気になったのを着てみよう、と思ったはいいものの、

貴｢うーん…｣

どれも本当に素敵なドレスばっかりで、選べない

貴｢勝己くんに選んでもらいたかったなぁ…｣

一人鏡に映る自分を見て少し悲しくなる
店員さんが笑顔で褒めてくれるから、それだけが救いだった

店｢おっ、お客様！困ります！ここは予約制でっ｣

バンッとお店の内扉が開いて、慌てた様子の店員さんの声が聞こえる

そちらの方に目を向けると

貴｢！！勝己くん！

に、任務は？｣

爆｢………｣

そこには着崩れたスーツの勝己くんがいて
珍しく呼吸も乱れていた

私と目が合うなり、返事もしないままズカズカと近寄る

目の前でピタリと止まって少し見下ろされた後に
振り返って店員さんに声をかけた

爆｢すんません、二人にしてもらえますか｣

店｢は、はい…｣

彼が大・爆・殺・神ダイナマイトだと気づいたお店の人達は慌てて、部屋を出ていった

貴｢勝己くん…？、んっ｣