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【志麻】ウェディング・ナイト/ nana ページ7
艶やかな漆黒の翼がばさりばさりと何度も羽ばたく。白く細い腕が女の腰をかき抱き、その瞼に何度も口付けを落とした。
綺麗だと。
美しいと。
俺のものだと。
囁くように――――――伝えるように。
男の右手が女の背中を。
男の左手が女の膝を。
男の翼と同じ闇で染められたドレスごと、丁寧に掬い上げる。
紫の髪と瞳が女の顔に近づき、言った。
「・・・止めるなら、今や」
女は微笑む。蠱惑的に。
純黒のウェディングドレスに。黒と紫を艶めかせる彼に。
ふさわしくあるように。
紅に熟れた柘榴が一粒、零れ落ちるように。
「・・・・・・晴れの日も、雨の日も」
「あなたと墜ちることを、誓います」
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sakako(プロフ) - え、え、好きです…!どタイプです!!素晴らしいお話たちを読ませてくれてありがとうございました! (2019年11月2日 12時) (レス) id: d08b40b16f (このIDを非表示/違反報告)
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