二面性ゴースト【浦/島/坂/田/船】 (ページ13)

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「ごめんなぁ？僕の近くに飛ばしたつもりやねんけどなんか別の場所行っちゃったみたいで…いや、いつもはこんなんちゃうねんで？なんか今日は調子狂ったって言うか…」

さっきの恐ろしい雰囲気はどこへやら。今はなぜかベラベラと私が降り立った場所の言い訳？をされている。正直そんなことはどうでもいいから早く元の場所に返してほしい。

まぁそんなこと言える訳もなく、私はずっと話している彼のことを観察した。まずはその容姿。もし彼が人間なら絶対100%の確率でモテるであろう顔をしている。簡単に言ってしまえばイケメン。カッコイイ、よりも可愛いよりの顔立ちをしていると思う。

そして髪型は彼の瞳とお揃いのブライトレッド。そして私はこの髪色に見覚えがある。それは先程目が合った彼と全く同じ髪色。それを踏まえて考えると、あのとき目が合ったからここへ連れてこられたと考えるのが正しいか。

なんて考えていると、彼が「なぁ聞いてる？」と私の顔を覗き込んだ。先程も言った通り彼は容姿抜群。そんなイケメンに覗かれると男性に耐性がない私は一瞬で彼の髪色と同じ色に染ってしまう。

「なに、照れてんの？」

「ちがっ…てか私なんでここにいるんですか！まずここどこ！！！！」

「いきなり騒がんでよ…耳痛いわぁ…」と耳を抑えてうぅ、と顔を顰める魔法使い(仮)さん。顔を顰めてもカッコイイなんて何事ですか。

「ここは魔界。Aがここにいる理由は、僕が君のことを攫ったから！！」

今サラッとすごいこと言いませんでしたかこの人？？