その18 ページ19
陸奥「ほいたら……行ってくるぜよ！」
小夜「主、行ってくるね……」
初陣当日、予定通り陸奥守、小夜は出陣。源氏兄弟は遠征に行く。
宗三「お小夜をお願いします。」
陸奥「おん！任せい！」
審神者は江雪と手を繋いでいるが、表情は暗かった。
小夜「……主。」
小夜が審神者の両頬に手を添える。少し無理矢理だが、顔を上げさせる。
小夜「主、ちょっと行ってくるだけだから、ね？………」
A『………帰ってくる？』
陸奥「おん、帰ってくるぜよ。」
審神者になってからずっと側にいてくれた二振り。離ればなれになるのは今回が始めてじゃないが、やはり、三歳児。まだ甘えたい時期でもある。陸奥守達は機械をガチャガチャと弄り、光に包まれた。陸奥守達は審神者に笑顔を見せて戦場に出た。
江雪「………さ、主殿。中に入りましょう。」
江雪と宗三に手を引かれて、左文字兄弟の部屋に移動した。審神者はお行儀よく、正座をしてお茶を啜る。
江雪「……………。」
宗三「……………。」
A『……………。』
長い沈黙。今まで以上にない長い長い沈黙が続いていた。江雪は元々無口で、宗三もあまりしゃべらない方なのでただひたすら沈黙が続いた。そして、その沈黙を破ったのが。
こ「主様！こんのすけ、馳せ参じました！！」
こんのすけである。こんのすけは審神者に撫でられながらちぎれるぐらい尻尾をブンブン振っていた。
こ「おや、左文字兄弟ではありませんか。今日はいかがお過ごしで？？」
宗三「……今日はとくにやることなすことがないのですよ。なんせ、私達は主の子守りを任されたのですから。」
こ「な、なんと！あの宗三様が子守りを！？これは明日にでも槍が降ってきそうですな……」
宗三「なんです？……嫌味でしたら何とでも言ってください。(圧」
江雪「……この世は悲しみに満ちています。」
こんのすけのおかげで少し会話が弾んだが、やることなすことがないのは変わらない。
こ「お暇でしたら、鍛刀をしませんか？」
A『……素材がない。』
江雪「…この世は悲しみに満ちています。」
宗三「貴方は馬鹿ですか？素材がないからあの人達が出陣なり、遠征なりに行ってるんですよ？(圧」
こんのすけの自由気ままな発言にいらだつ宗三。こんのすけは苛立つ宗三をみてニヤニヤとにやけた。
こ「はは〜ん。さて、宗三様。主様と会話が出来なくて焦っていますね〜？(笑」
宗三「……………は？」
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七夏(プロフ) - 私の初期刀と初期鍛刀がカッコいい (2021年1月16日 0時) (
レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
黒澤 - 失礼します9話の中で、いつのまにとありますが間と言う字が門構えに日ではなく門構えに月になってますよ (2018年11月20日 0時) (レス) id: fbcd9c1eff (このIDを非表示/違反報告)
匡(プロフ) - その35の「一期を審神者に」ではなく「一期に審神者を」の間違いではないでしょうか？ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 883bce3052 (このIDを非表示/違反報告)
劇団ドレミ座(プロフ) - 失礼します。第9話にて誤字があるかと。「前歩多難」ではなく「前途多難」ではないでしょうか？ 更新頑張ってください！ (2018年9月28日 12時) (レス) id: 172237b647 (このIDを非表示/違反報告)
SnowWhite(プロフ) - 面白いです！これからもがんばってください！ (2018年9月28日 2時) (レス) id: a193451525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編集下手くそマン | 作成日時：2018年9月23日 10時
