【３】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

-１１０- ページ13

『んー…』


う「何に悩んでるんだよ」


『カニカマのソーダ味って美味しいんですかね？』


せ「知らん」




不味かったらどうしよう。あっ、レモン味もある。




『よし、普通にカニカマにしよう』




せ「最初っからそうしろや」




『でもチャレンジしてみたいと思いません？』




う「まぁな？」




でも自信が出ないんですよね。




せ「あっ、包帯」




『もう終わりそうなんでしたっけ？買いに行きましょうか』




う「センラナイス」




えーっと、確か医療系は…あった。10個じゃ足りないかな？




う「3個で十分だぞ」




『でも仕事や喧嘩とか…』




せ「喧嘩とか最近やっとらんよ。仕事でもそんな危ないのはやっとらんし」




『…本当ですか？本当なんですね？』




せ「嘘つくバカはおらんわ」




不安だけど本人たちがそう言うなら…。
包帯を３個程取り、籠へと入れる。




『あと必要なものはありますか？』




う「あっ、ココアの粉。」




せ「この間買ったばかりやない？」




う「どこかの誰かが勉強ばかりで、出すしかねぇんだよ。」


『ん゛っ』




仕方ないでしょう。そろそろテストもあるんですから。




せ「卵もそろそろ終わりやろ」




『そうでしたっけ。』




ちゃんと冷蔵庫の中身を見てくればよかったなぁ。やらかした…。




う「もう終わりだな」




せ「Aは？他にはもう無いん？」




『……』




ない、ような。うーん




せ「…怪しない？」


う「怪しいな」


『いや、ないかなって。』




記憶力もそろそろヤバイ歳ですかね。




『まぁ、無かったら通販で済ませますよ。レジに行きましょうか』




う「だらしない女になるぞ」


『うるさいです。』




女はだらしない程度がいいらしいですよ。
知りませんけど

-１１１-→←-１０９-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す