買われて飼われた。【浦.島.坂田.船】

飼われて ページ42

そして坂田さんの薬を小瓶などに移すのを手伝っていると、電話の音が聞こえた。




さ｢ぅげーっ、また取引相手や｣




『出た方が良いのでは？これどこに置きます？』




さ｢この人めっちゃ話が長いんよ…。それはココ｣




まぁ、確かに話が長い人とはあまり話したくないよね…。こっちもおじがそうだったんだよなぁ




さ｢もしもしぃ｣




『よ、いしょっと』




坂田さんが電話をしている間、棚に移し終えた薬を置いていく。もうちょっと奥の方に置いた方がいいのかな？

背伸びをして置こうとするが、やはり奥まで手が届かないため、薬が置けない。




さ｢あー、じゃあ明後日届けまーす。
A、無理せんといて｣




『あ、すみません…』




さ｢ん。｣




坂田さんは私の頭を撫でると、椅子に座ってたぶん住所や名前を書き始めた。nqrse…なるせ？




さ｢はぁー。やっと終わった。｣




『話短かったじゃないですか』




さ｢んー、今日だけよ。｣




『へぇ？』




nqrseって、なんかカッコいいお姉様みたい…。そしてまたもや液体を小瓶に移し替えようとすると、坂田さんに止められた。




さ｢それはさっきの相手のだから…あった。このピンクの小瓶にやっといてくれへん？｣




『わかりました。この液体ってなんですか？』




さ｢これは睡眠薬。ちょっと強めの｣




『え、もしかして不眠症？』




さ｢んー、そのなりかけって感じ。魔女やからあいつも薬とか作っててな？それに没頭しすぎて寝てない……てきな？｣




『あー、夢中になると時間が狂うやつだ』




前の世界でも本を読みすぎて１日が経ってたときがあったな…。あれはゾッとした…。

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